債券上昇か、米金利低下の流れ受け買い先行-9月初回のオペ額見極め

  • 5-10年のレンジ引き下げ、驚きは少なく消化済み-東海東京証
  • 先物夜間取引は151円17銭で引け、前日の日中終値比5銭高

債券相場は上昇が見込まれている。前日の米国市場で長期金利が低下した流れを引き継ぎ、国内債市場でも買いが先行する見通し。一方、この日は日本銀行が中長期ゾーンを対象に今月初回の国債買い入れオペを実施する予定で、買い入れ額や結果が注目されている。

  1日の長期国債先物市場で中心限月9月物は151円台前半での推移が予想されている。夜間取引は151円17銭と、前日の日中終値比5銭高で引けた。

  東海東京証券の佐野一彦チーフ債券ストラテジストは、米10年国債利回りが低下するなど、「他市場は若干フォロー」とし、きょうの相場は強含みを予想。「日銀は今月の買い入れにおいて残存期間5年超10年以下のレンジを引き下げたが、驚きは少なく、夜間取引で消化済みと言える。きょうは同ゾーンの買い入れが実施され、オファー額と落札結果が最大の相場変動要因になろう」とみる。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の347回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値ゼロ%付近での推移が予想されている。佐野氏は予想レンジをゼロ%~0.01%としている。

  31日の米国債相場は上昇。10年債の利回りは前日比1ベーシスポイント(bp)低下の2.12%と、終値ベースで年初来の低水準を付けた。ムニューシン財務長官による税制改革案や債務上限、ドルについての発言を受けて、利回り曲線のフラット(平たん)化の動きが強まった。

ムニューシン長官の発言内容はこちらをご覧下さい。

日銀オペ

  日銀が前日に公表した当面の長期国債等の買い入れ運営方針によると、この日は残存1年超5年以下と5年超10年以下を対象にオペが実施される。前回オペの買い入れ額は、「1ー3年」が2800億円、「3-5年」が3300億円、「5-10年」が4100億円だった。

  9月のオペ運営方針では、1回当たりの買い入れ額レンジは「5ー10年」が3000億~5000億円(中心値4000億円)と、前月から500億円引き下げられた。「1-3年」は2000億~3000億(同2500億円)、「3-5年」は2500億~3500億円(同3000億円)にそれぞれ据え置かれた。

  三菱UFJモルガン・スタンレー証券の稲留克俊シニア債券ストラテジストは、「5-10年を現状追認的に下方修正した以外、減額観測がくすぶる3ー5年と10ー25年など他年限はいずれも据え置いた」と指摘。「債券市場では、減額への過度な懸念がいったん弱まりそうだ」と予想した。

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