ドル・円は2週間ぶり高値、良好な米経済指標が支え-ユーロ下落

更新日時
  • 朝方の110円19銭から一時110円62銭と16日以来の水準まで上昇
  • 米雇用統計控え8月16日高値110円95銭が目標に-SBI証
Bloomberg

東京外国為替市場でドル・円相場は2週間ぶりの水準となる1ドル=110円台後半まで上昇。米主要経済指標が市場予想を上回り、ドル買い・円売りが優勢となった前日の海外時間の流れが継続した。

  31日午後3時半現在、ドル・円は前日比0.3%高の110円56銭。朝方に付けた110円19銭から、一時110円62銭と16日以来の水準までドル高・円安が進んだ。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は一時0.2%高の1157.49まで上昇した。

  SBI証券IFAビジネス部の相馬勉部長は、ドル・円について、「予想を上回る米GDP(国内総生産)改定値が出て、ドルを売っていけない」と指摘。「ショート(売り建て)を踏まされている人もいるだろう。米ADP雇用統計を受け、米雇用統計を前に、1回ショートを閉じる必要がある。目先は8月16日高値110円95銭が目標になる」と述べた。

  ブルームバーグがまとめた市場予測によると、9月1日に発表される8月の米雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比18万人増、失業率は4.3%、平均時給は前年比2.6%増が見込まれている。7月はそれぞれ20万9000人増、4.3%、2.5%増だった。

  三井住友信託銀行NYマーケットビジネスユニットの矢萩一樹調査役(ニューヨーク在勤)は、「米雇用統計が発表される時のドル・円の位置にもよるが、110円80銭ぐらいで発表されると、112円ぐらいには行って戻ってくるのではないか」との見方を示した。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、0.1%安の1ユーロ=1.1873ドル。29日に一時1.2070ドルと2015年1月以来のユーロ高・ドル安水準を付けた後、下落に転じている。

  SBI証の相馬氏は、「一時1.2ドルを超えて達成感から調整の動き。目先は1.18ドル前半ぐらいまで下押ししても調整の範囲内だと思う」と分析。「9月7日の欧州中央銀行(ECB)政策委員会待ち」と述べた。

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