株でも債券でも、弱気相場を予兆する「気がかりな」シグナルが増加

  • 運輸株のアンダーパフォーム、プットオプションの優位
  • ファンドの資金動向は国債選好、リスク回避志向を示唆

Traders work on the floor of the New York Stock Exchange (NYSE)

Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

北朝鮮による最新の挑発行為や熱帯暴風雨「ハービー」の影響を受けた金融市場では、回復を脅かすリスクが山積しているようだ。ジェレミー・ヘール氏らシティグループのストラテジストは、株式相場の調整示唆と考えられる「気がかりな展開」を指摘。コメルツ銀行は債券ファンドに弱気センチメントを示す兆候が増えていると指摘する。発信された警戒信号は以下の通り。

相関

  シティグループのストラテジストらによると、S&P500種株価指数とセクター別指数との相関関係は、前回2回の弱気相場の前の時期に近い低水準にある。

運輸株

  運輸株のアンダーパフォームも懸念材料だ。航空や鉄道、陸運の指標であるダウ運輸株平均は 7月14日の高値から約5%下落。2014年にはこの指数の同様の動きから約7カ月後に、S&P500種が追随した。

プットオプション

  ブラックロックのチーフ投資ストラテジスト、リチャード・ターニル氏によると、S&P500種の未決済プットオプションの対コールオプション比率は、2015年終盤に一斉売りを浴びた当時の水準に達している。下落に備える動きは投資家が神経質になっていることを示していると同氏は述べた。

ファンドの資金動向

  ファンドの資金動向は、債券投資家もリスクを回避していることを示している。アレクサンダー・クレイマー、 ウルリッヒ・アーバン両氏を含むコメルツ銀行のストラテジストによれば、高利回り債ファンドから資金が流出する一方、国債ファンドには流入している。

原題:From Stocks to Bonds, the Bear-Market Signals Are Multiplying(抜粋)

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