NY外為:ドル続伸、ADP統計やGDPの堅調で米景気を楽観

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30日のニューヨーク外国為替市場ではドルが続伸。米経済指標が力強い内容となり、景気の先行き安心感が高まり、ドル買いが膨らんだ。ADPリサーチ・インスティテュートが発表した8月の米民間雇用者数と4-6月(第2四半期)の米実質国内総生産(GDP)改定値は、いずれも市場予想を上回った。

Stacks of U.S. $100 bills are arranged for a photograph in New York, U.S., on Thursday, Feb. 7, 2013. The U.S. dollar advanced in trading today to the highest in almost three weeks against a basket of major currencies. Photographer: Scott Eells/Bloomberg

Stacks of U.S. $100 bills

Photographer: Scott Eells/Bloomberg

  トランプ大統領が北朝鮮の脅威に対し「対話は答えではない!」とツイッターに投稿すると、ドルは伸び悩む場面もあった。ただ、マティス米国防長官は「外交的解決策は決して尽きない」と述べた。スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)のリポートも一時、ドルの上値を抑えた。債務上限の引き上げに失敗すると、2008年のリーマンショックを超える壊滅的な状況に陥るという。
 
  ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で前日比0.5%上げて1ドル=110円24銭。対ユーロでは0.7%高い1ユーロ=1.1884ドル。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.4%上昇。

  8月の民間雇用者数は23万7000人増。ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想の中央値は18万5000人増だった。実質GDP改定値は前期比年率3%増と、ブルームバーグがまとめたエコノミスト予想中央値2.7%増を上回った。

  バークレイズのストラテジスト、フアン・プラダ氏によると、月末特有のポートフォリオのリバランスもドルを押し上げた可能性がある。パッシブモデルは対ユーロと対円での小規模なドル買いを示しており、ポンドとカナダ・ドル、豪ドルに対してはもっと小規模なドル買いを示唆しているという。

欧州時間の取引

  ユーロは対ドルで1.1900ドルを割り込んだ。ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁は9月7日の政策決定会合後にユーロ高をけん制する可能性が高いと、アナリストの間ではみられている。

  ドルは対円で110円ちょうどの水準を突破した。28日の北朝鮮のミサイル試射を受けて弱まっていたリスク選好の動きが引き続き回復を示している。
  

原題:Dollar’s Relief Rally Stalls After Trump Rejects Negotiation(抜粋)
Dollar Advances on Back of Stronger-Than-Expected GDP, Jobs Data(抜粋)
USD Rally Stalls After Trump Rejects Negotiation: Inside G-10(抜粋)

(第1、2段落を書き換え、第4段落以降を追加します.)
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