ヘッジファンドはモメンタム一辺倒-現在は無敵、過去の二の舞懸念も

アクティブ運用のヘッジファンドは米株市場の最も強い部分に群がっている。これらのファンドのポジションの半分以上がテクノロジーやオンライン小売業といった勢いのある業界に集中し、ヘッジファンドのモメンタム取引へのエクスポージャーは過去最大に近い。

Computer screen displays laptop graph  of financial trends.

Computer screen displays laptop graph of financial trends.

Photographer: Chris Cheadle

  こうした運用者らは神懸かり的な予知能力を持っているか、いつになく幸運なのかのどちらかのようだ。8月はS&P500種株価指数にとって昨年の米大統領選挙以降で最悪の月となりそうな様相だが、同戦略のリターンはプラス2.2%になっている。

  この戦略は29日、立ち直りの早さを発揮。モメンタム銘柄のアルファベットとアマゾン・ドット・コムが1%近い下げで取引を開始したが、その後アップルとともに上昇に転じ、S&P500種は過去10カ月で最大の日中取引での反転上昇を演じた。

S&P 500 lags behind momentum index in August

  クレディ・スイス・グループのリスクアドバイザリー担当世界責任者、マーク・コナ-ズ氏は「これらの銘柄はまるで金みたいだ。ほとんど安全な逃避先資産だ」と話した。「こうした底堅い値動きはヘッジファンドの戦略全体で見られる積極的なポジションと比例しており、2017年の前向きなセンチメントの持続を示している」と述べた。

  一方で、モメンタム戦略への集中を懸念する声もある。ノムラ・インスティネットの米クオンツ分析責任者、ジョゼフ・メズリッチ氏はリポートで「大き過ぎるエクスポージャーを懸念している」と指摘。「モメンタム戦略へのエクスポージャーが前回これほど大きかったのは2013―14年の時期だが、当時はモメンタムが崩壊した時にファンドの成績急低下につながった。運用者らはこの繰り返しに向かっているかもしれない」と記述した。

原題:Hedge Funds Near-Record Momentum Bets Keep Coming Up Winners(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE