「ペイントレード」もたらしたドル、今が買い時-ゴールドマンAM

  • 地政学的リスクから目を離し、ファンダメンタルズを凝視する必要
  • 特に一部先進国通貨と比較してドルロングとするのが理にかなう

数年ぶりの大幅下落を記録してドルが敬遠される中、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントの債券グローバル・ポートフォリオマネジメント共同責任者マイク・スウェル氏は、バリュー(価値)重視の運用者にはドルを買ってポジションを積み上げる時期が到来したとみている。

  同氏はブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、「最大のペイントレード(痛みを伴う取引)は間違いなくドル取引だった」と指摘。「ファンダメンタルズを凝視し、地政学的リスクや米国の政治リスク、過去数カ月のインフレ鈍化から目を離す必要がある」と付け加え、米経済に何が起こりつつあるかに焦点を絞れば、「ドルは現在、非常に魅力的だ」と断じた。

ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントのマイク・スウェル氏

(出所:Bloomberg)

  ユーロは29日、2015年1月以降で初めて1ユーロ=1.20ドル台に達し、ドルは一段と下落。ドル値下がりの背景には精彩を欠いた米経済統計に加え、トランプ政権による成長押し上げ政策の実行能力に対する信頼低下などがあった。ヘッジファンドなど投機取引を手掛ける投資家は今月、ドルの売り越しポジションを2013年以来の高水準近くとし、バンク・オブ・アメリカ(BofA)の8月の運用者調査では、ドルショート(売り持ち)について、市場全体で集中度が2番目に高い取引とのレッテルが貼られたほどだ。

  スウェル氏は「米国には経済成長が力強さを増しているというファンダメンタルズがあり、大きな違いをもたらし得る税制改革の可能性もある」と発言。「この時点でドルの観点からすれば、ロング(買い持ち)にしていくことを考え始めるのが理にかなう。特に、一部の先進国通貨と比較してそうだ」と述べた。

原題:Worst Pain Trade Flashes Buy Sign to Goldman Sachs Fund Manager(抜粋)

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