【個別銘柄】旭化成や洋ゴム高い、合併ダンロプS急騰、KLab急落

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30日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  旭化成(3407):前日比4.9%高の1318.5円。みずほ証券は目標株価を1500円から1600円に引き上げ、投資判断「買い」を維持した。2018年3月期の営業利益は1840億円と過去最高を更新し、現行の中期経営計画の目標である1800億円を1年前倒しで達成すると予想。ケミカルの収益拡大に加え、着用型自動除細動器「ライフベスト」、リチウムイオン二次電池用セパレータおよび播種(はんしゅ)性血管内凝固症候群薬などの拡販が収益を拡大基調に復帰させるとみる。

  東洋ゴム工業(5105):5.3%高の2144円。SMBC日興証券は投資判断を「2(中立)」から「1(アウトパフォーム)」、目標株価を2250円から2600円に上げた。北米SUVタイヤの高インチシフトへの加速で18年12月期の売上高営業利益率は過去最高水準の15.6%と予想、ROEも18.5%と世界タイヤメーカーのトップクラスになるとの見方を示した。非タイヤ事業の再編が始動、免震ゴム問題の解決にも道筋が明確化したとしている。

  ダンロップスポーツ(7825):15%高の1430円。親会社の住友ゴム工業(5110)が株式交換で吸収合併する。ダンロプS1株に対し住友ゴム0.784株を割り当て。住友ゴムの29日終値から算出した理論値1388円へのさや寄せを見込む買いが入った。「DUNLOP」ブランドを活用したグローバル展開の加速と経営効率化を目指し、グループのスポーツ事業を統合する。株式交換に伴い210億円を上限とした自社株買いを行う住友ゴムも3.6%高の1834円。

  KLab(3656):10%安の2025円で、東証1部の下落率トップ。一時20%安と、日中下落率は13年7月16日以来の大きさとなった。28日にスマートフォン向けゲームの新作「うたの☆プリンスさまっ♪ Shining Live」の配信を開始、ダウンロードランキングでも好調だが、SBI証券の鈴木英之投資調査部長は「業績予想の上方修正と期待された人気ゲームの配信という好材料が相次ぎながら、直近高値を抜け切れなかった」ことを挙げ、好材料の出尽くし感が強まったとした。「うたの☆」を共同開発したブロッコリー(2706)は150円(15%)安の845円とストップ安。

  日本特殊塗料 (4619):7.2%高の1929円。大和証券は投資判断「2(アウトパフォーム)」、目標株価2480円で新規に調査を開始した。自動車製品は吸・遮音材や制振材の成長が著しく、塗料は防水材や床材などの高機能品が伸び、収益性が改善してきたと評価。現在の配当性向は10%台と低く、今後も継続的な増配が実施される可能性が高いとみる。

  SUMCO(3436):2.9%安の1624円。野村証券は、同証の韓国テクノロジーチームの調査で、SKグループ傘下のウエハーメーカーLG Siltronが19年中ごろに300ミリウエハーの生産能力を月25万枚程度拡大する可能性が高まっていると指摘した。今後もウエハーメーカー各社が生産能力増を加速するリスクについては留意が必要との見方を示した。

  大平洋金属(5541):10%高の311円。マッコーリー証券は投資判断を「アンダーパフォーム」から2段階上げて「アウトパフォーム」にした。過去2カ月の商品相場の堅調さを評価、同相場見通しと関連銘柄の業績予想を上方修正した。同社については最悪期を脱したと指摘、18年3月期第1四半期決算発表を前に、ニッケルの価格や販売数量の見通し前提を引き下げて通期計画を減額したが、現在は鉱石の供給が改善されニッケル価格も反発しているとしている。

  東ソー(4042):3.6%高の1269円。みずほ証券は投資判断「買い」を継続、目標株価を1300円から1450円に上げた。クロル・アルカリを中心に業績予想を増額、18年3月期の営業利益は1040億円から1180億円に見直し、今後5年程度は1000億円超の水準を維持すると予想した。高レバレッジ、高収益変動性との悪印象が一部で根強いが、今期以降の市況軟化時でも高水準の営業利益を確保すれば悪印象は徐々に払拭(ふっしょく)されるとみる。

  日立製作所(6501):2.8%高の744.4円。18年3月期の営業利益(国際会計基準)は前期比7%増の6300億円の予想に対し、最大で500億円程度上振れる公算があると日本経済新聞が30日に報道。金融機関向け情報通信システムや英国向け鉄道など主力事業の好調、期初に見込んだ景気変動リスクに備えた費用を取り崩さなくても済む可能性があるためという。

  三井海洋開発(6269):4.6%高の2437円。SMBC日興証券は投資判断「1(アウトパフォーム)」、目標株価3100円で新規に調査を開始した。プロジェクト管理能力が高く、高い建造工事粗利益率とチャーター案件の積み上がりで安定した利益成長が期待できると評価。17年12月期の営業利益は165億円と会社計画の150億円(前期比17%減)を上回るとみる。

  ダイキョーニシカワ(4246):3.4%安の1698円。野村証券は投資判断を「買い」から「中立」に下げた。費用減と製品構成の良化で業績は改善するとの見方は不変だが、株価上昇で今後の業績改善は織り込まれ、PERからみた割安感は薄れたと判断した。

  エフ・シー・シー(7296):3.4%高の2384円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は投資判断「オーバーウエート」を継続、目標株価を2700円から2900円に上げた、18年3月期は10ATの本格立ち上げによる米国での生産対応費用の大幅発生を懸念していたが、第1四半期実績を見る限り、生産性低下は生じていないと指摘。会社側の18年3月期の営業利益計画102億円は慎重で、同証予想を125億円から130億円に増額した。

  SBIホールディングス(8473):1.7%高の1531円。発行済み株式総数の7.36%、200億円を上限に自社株買いを行う。29日に決めた2020年、22年満期のユーロ円建て転換社債型新株予約権付き社債(CB)の発行に伴う株式需給の短期的影響を緩和するため。期間は30日から11月30日。30日午前の立会外取引で約51億円の買い入れを実施、今後も範囲内で取得を続ける。

  イノテック(9880):3.9%高の794円。香港の投資会社であるCVPホールディングスと資本業務提携する。CVPは中国で各種ビジネスへの投資経験があり、今回の提携で中国市場での共同マーケティング、新規ビジネスの展開を進める。CVPの代表が設立した投資会社らが、イノテック株の議決権割合で9.5%に当たる167万株を上限に市場で取得する予定。

  クラウディア(3607):100円(16%)高の732円ストップ高。ウォルト・ディズニー・ジャパンとライセンス契約を締結した。「シンデレラ」や「白雪姫」「リトル・マーメイド(アリエル)」などディズニーキャラクターをデザインしたウエディングドレス28種のレンタルを開始する。プリンセスシリーズのレンタル料金は約40万円で、11月1日から全国のホテルやドレスショップで予約を開始する。

  EPSホールディングス(4282):0.9%安の2161円。昨年11月に決めた自社株買いを中止した。ことし11月24日までに発行済み株式総数の3.14%(145万株)、20億円を上限に取得予定だったが、決議後の株価が想定より上昇した。29日までの取得数は7万3000株、総額9785万円。

  UUUM(3990):30日に東証マザーズに新規株式公開(IPO)した。動画投稿サイト「YouTube(ユーチューブ)」のクリエイターであるYouTuber(ユーチューバー)のマネジメントやプロモーションを手掛け、オリジナルのカジュアルゲームや動画メディア、コミュニティアプリも提供。公開価格の2050円に対し4715円買い気配で終了。

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