麻生財務相:ヒトラー例示し政治家の心得、その後撤回

  • 「いくら動機が正しくても駄目」「結果が大事」と派閥研修会で発言
  • 誤解招き遺憾、例示は「不適切であり撤回したい」-文書で真意説明

麻生太郎副総理兼財務相が後輩議員らに政治家の心得を説いた29日の講演で、ナチス・ドイツの独裁者であるヒトラーに触れて「いくら動機が正しくても駄目だ」と発言、30日にこれを文書で撤回する一幕があった。

Taro Aso, Japan's deputy prime minister and finance minister, listens during a news conference following the Group of Seven (G-7) finance ministers and central bank governors meeting in Sendai, Japan, on Saturday, May 21, 2016. The world's major industrialized nations have agreed on a new set of measures to target channels used to finance terrorism around the world. Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg *** Local Caption *** Taro Aso

麻生太郎財務相

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  発言が飛び出したのは横浜市で開いた麻生派の研修会。麻生氏は、各議員が政治家になる経緯について「動機は私は問わない。結果を出してもらわないといけない」と話し、「何百万人殺してしまったヒトラーはいくら動機が正しくても駄目なんだ」と発言。「人が良いだけでやれるような職業ではないというのは皆さん方よく分かっていると思う」とも述べた。

  朝日新聞は30日付朝刊で、麻生氏は2013年に憲法改正をめぐり、ナチス政権を引き合いに手口を学んだらどうかと発言し、国内外から批判を浴び、撤回した経緯を紹介。今回の発言について「政治家のあり方に言及した際の文脈での発言だったが、今後問題になる可能性がある」と報じた。東京新聞は同日付朝刊の記事で「今後、野党などが批判する可能性がある」と指摘した。

  麻生氏は30日午前、自分の発言が「誤解を招いたことは遺憾」とする文書を発表。政治家は結果を出すことが重要だと強調する趣旨で「悪しき政治家の例としてヒトラーをあげた」と説明した。その上で、「ヒトラーは動機においても誤っていたことも明らか」として「ヒトラーを例示としてあげたことは不適切であり撤回したい」と表明した。

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