ビクトリアズ・シークレット、ブラの流行に逆行-従来セクシーに固執

ランジェリー販売の米ビクトリアズ・シークレットはセクシーさが売りだ。だが、最近のランジェリー業界はそれとは違う方向に向かっている。同ブランドは現在、女性の客足を取り戻す最善の方法を模索する中で、当初の成功要因となったセクシーなブラジャーに力を入れている。

ビクトリアズ・シークレットの2014年のファッションショー

Photographer: Karwai Tang/WireImage

  ビクトリアズ・シークレットのジャン・シンガー最高経営責任者(CEO)は、親会社Lブランズのために同ブランドを再活性化する計画を明らかにした。衣料品小売業者のランジェリー事業参入が相次ぐ中で、競争は激化している。アーバン・アウトフィッターズやフォーエバー21は、「ブラレット」と呼ばれる、軽くて締め付けないブラの流行に乗ろうとしている。

  Lブランズの株価は今月、6年ぶりの安値に下落。弱い利益見通しや、ビクトリアズ・シークレットの5-7月(第2四半期)の既存店売上高が14%減となったことが嫌気された。

  シンガーCEOは、原点回帰の方針を発表した。 同CEOは電話会議で「われわれはファッションとセクシーというビジネスに従事している」と述べた。

  胸の谷間を強調する「プッシュアップブラ」はビクトリアズ・シークレットの全盛期の中心的な製品だった。しかし、同ブランドは今年に入り大方の流れに加わり、ブラレットを売り込むことに方向転換したが、うまく行かなかった。現在ブラレットが同ブランドのブラに占める割合は5%未満にすぎない。

アメリカン・イーグル・アウトフィッターズ傘下エアリーのサンフランシスコ店内部

フォトグラファー:Bloomberg

  プッシュアップブラは最近あまり好調ではない。アメリカン・イーグル・アウトフィッターズのランジェリー店チェーンであるエアリーは23日、プッシュアップブラの不振のため、ブラの売り上げが軟調との見方を発表した。

  ウェブサイト「ランジェリー・アディクト」を運営するコーラ・ハリントン氏によれば、ビクトリアズ・シークレットの問題の核心は、販売するブラのタイプではないという。同ブランドが築いたセクシーなイメージは、美しさの定義を広げることに消極的だったため、古くなってしまったと同氏は指摘する。例えばエアリーはキャンペーンでさまざまな体形の人を採用して美の基準に挑戦しようとしているのに対し、ビクトリアズ・シークレットはスーパーモデルのような容姿ににこだわり続けている。ブラレットを重視しないことで、同ブランドは間違いなくさらに時代に逆行している。

原題:Victoria’s Secret Is Bucking the Bra Trend(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE