債券・ドルのトレーダーはミサイルに気を取られず-金融政策に集中

  • 市場の関心事は今週発表の米国の物価と雇用の重要指標
  • 利回りの大幅低下は難しいだろう-シュワブのジョーンズ氏

北朝鮮による今回のミサイル発射は、地政学的緊張を新たなレベルに高めたかもしれないが、債券や通貨のトレーダーの主な関心事は依然として米国の金融政策だ。

  確かに、10年物米国債利回りは金正恩朝鮮労働党委員長の挑発を受けて今年最低に沈み、ドルは2015年1月以来の安値を付けた。だが、こうした展開はトレーダーにとって一時的な気の迷いに終わる可能性がある。近く発表される米国の物価と雇用の重要データが今後数カ月の米金融政策や金融市場の道筋を決める可能性があるからだ。

  結局のところ、依然として全ては米国の金融政策だ。労働市場の堅調をよそにインフレ率が当局の目標の2%に届かない中でも金融引き締めを続けるかどうかだ。年末までに追加利上げする確率は日ごとに低下し、2週間前の42%から29%に後退。このトレンドは、31日に発表予定で当局が重視するインフレ指標と翌日の雇用統計で確認されるか、あるいは方向転換する可能性がある。

  チャールズ・シュワブのチーフ債券ストラテジスト、キャシー・ジョーンズ氏は、「債券市場はインフレ見通し次第だ」と指摘。10年債利回りについて「われわれは今年、2-2.5%のレンジだと述べてきた。成長の鈍化や想定より低いインフレの証拠が得られない限り、大幅低下は難しいだろう」と予想した。

原題:Bond, Dollar Traders Won’t Let Missiles Distract Them From Fed (抜粋)

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