きょうの国内市況(8月29日):株式、債券、為替市場

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●日本株下落、北朝鮮ミサイル発射と円高嫌気-金融安い、防衛は上げる

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  東京株式相場は下落。日本上空を通過する北朝鮮のミサイル発射で、地政学リスクを警戒する売りが広がった。米国の長期金利低下やハリケーンの影響が懸念された保険株のほか、証券株など金融セクターが下げ、為替の円高進行から輸送用機器も軟調。パルプ・紙や小売株も安い。

  一方、建設やサービス、医薬品株など内需セクターの一角は堅調で、防衛関連の石川製作所は急伸。日経平均株価は朝方に一時169円安まであったが、その後は下げ渋った。

  TOPIXの終値は前日比2.36ポイント(0.1%)安の1597.76と3営業日ぶりに反落、日経平均株価は87円35銭(0.4%)安の1万9362円55銭と続落した。

  アイザワ証券投資顧問室の三井郁男ファンドマネジャーは、「北朝鮮を巡る地政学リスクは今後も付き合っていかなくてはならない。米債務上限問題や金融政策の不透明感もあり、投資家はあえて日本株のポジションを増やすリスクは取らない」と指摘。金融株は、「世界景気からみても金利が勢いよく上がっていくイメージは描けず、資金は向かいにくい」と話した。

  東証1部33業種はパルプ・紙、保険、証券・商品先物取引、石油・石炭製品、倉庫・運輸、小売、不動産、輸送用機器など21業種が下落。建設やサービス、医薬品、ガラス・土石製品、食料品など12業種は上昇。保険は、米テキサス州を襲った大型ハリケーンの影響のほか、前日の米国株市場で再保険、損保株が下げた流れを受けた。

  売買代金上位では、ジェフリーズが投資判断を新規に「アンダーパフォーム」としたファーストリテイリングが売られ、ソフトバンクグループや村田製作所、イオン、デンソーも安い。半面、ダイフクや大成建設、ニトリホールディングス、日本ライフライン、石川製は高い。

  東証1部の売買高は13億8700万株、売買代金は1兆8161億円、代金は7営業日連続で2兆円を下回った。上昇銘柄数は881、下落は989。

●債券上昇、北朝鮮情勢の緊迫化で買い優勢-長期金利4カ月ぶり低水準

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  債券相場は上昇。先物は約9カ月ぶりの高値を付け、長期金利は4カ月ぶりの低水準となる0.005%で推移した。北朝鮮による早朝のミサイル発射を受けて、地政学リスクを背景に円高・株安が進んだことから、債券買い優勢の展開となった。

  長期国債先物市場で中心限月9月物は前日比3銭高の151円20銭で取引を開始。一時151円28銭と、昨年11月15日以来の高値を付けた。結局は9銭高の151円26銭で引けた。

  ニッセイアセットマネジメント債券運用部の三浦英一郎リードポートフォリオマネジャーは、北朝鮮情勢について「メインシナリオは軍事的衝突は起こらないということだろうから、基本的には一時的に円高になったり株が売られたりしても、経済が堅調な限り元に戻りやすい」と指摘。ただ、「トランプ米大統領の出方には注意が必要で、マーケットは懸念せざるを得ないため円高、株安がもう一段進むことがあってもおかしくない」と述べた。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の347回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値と横ばいの0.005%で開始。その後も取引ベースで4月19日以来の低水準となる0.005%で推移した。

  中期債も堅調。新発2年物の379回債利回りは横ばいのマイナス0.16%と、25日に付けた6月1日以来の低水準に並んだ。新発5年物の132回債利回りは0.5ベーシスポイント(bp)低いマイナス0.14%と、25日に付けた5月9日以来の低水準に並んだ。

  財務省がこの日、残存期間15.5年超39年未満を対象に実施した流動性供給入札の結果によると、投資家需要の強弱を反映する応札倍率が2.43倍と、同年限対象の前回入札から低下した。最大利回り格差はマイナス0.003%、平均利回り格差はマイナス0.007%となった。

●円全面高、北ミサイル発射受け対ドルで一時108円台前半-4月以来

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  東京外国為替市場では円が全面高。北朝鮮によるミサイル発射を受け、リスク回避に伴う買いが先行した。対ドルでは一時4月以来の水準まで円高が進んだ。

  円は午後3時18分現在、主要16通貨全てに対して前日終値比で上昇。ドル・円相場は0.3%安の1ドル=108円93銭で、一時108円34銭と4月18日以来のドル安・円高水準を付けた。リスク回避の動きからスイスフランも買われ、対ドルで約1カ月ぶり高値を付けた。

  ソニーフィナンシャルホールディングスの石川久美子為替アナリストは、目先は米国の出方が注目で、「トランプ大統領が具体的な軍事的行動を取る方向に意思表明をすれば、ドル・円はもう少し下を掘っていく可能性はある」と指摘。4月17日に付けた年初来安値108円13銭を下回れば、一時的に107円台半ばぐらいまで円高が進む可能性はあると話した。

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