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中国万達の社債と株下落-会長が空港で出国止められたとの報道嫌気

  • 王健林会長と家族がロンドンに向かおうとして止められたと伝わる
  • 会社側は「根拠がない」と否定したが投資家心理は不安定との指摘も

不動産・娯楽事業を手掛ける中国の大連万達集団の傘下企業の社債価格と株価が28日に下落した。同集団を率いる資産家の王健林会長と家族が25日に天津の空港からロンドンに出発しようとしていたところを止められたと、複数の中国メディアが報じた。同社は報道内容を否定した。

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Prospective customers look at a screen displaying artist's impressions of the Dalian Wanda Group Co. Oriental Movie Metropolis.

Photographer: Gilles Sabrie/Bloomberg

  傘下のワンダ・プロパティーズ・インターナショナルが発行した2024年償還社債(発行額6億ドル=約650億円規模)は一時、額面1ドル当たり3セント下げ98セントと7月19日以来の安値を付けた。香港時間28日午後5時45分(日本時間同6時45分)現在は99.7セント。万達集団の部門で唯一アジアで上場している万達酒店発展の株価は一時11%安。最終的には8%安で取引を終えた。

  博聞社など複数の中国メディアが王会長と家族の出国禁止を伝えた。万達集団はこれらの記事には「根拠がない」とするコメントをウェブサイトに28日掲載した。

  中国当局が海外投資に関する審査を強化する中、万達は今月に入ってロンドンの土地を4億7000万ポンド(約660億円)で取得する計画を断念した。

  スタンダードチャータードの中国企業クレジット調査責任者、ヂ・ウェイフォン氏(シンガポール在勤)は「万達がメディア報道について明確に説明したことが、同社の社債価格を落ち着かせ、一段の下落を食い止めることにつながった」とした上で、「報道内容が全く根拠のないものかどうかはっきりしないため、投資家心理は依然不安定だ」と述べた。

原題:Wanda Drops on Reports of Chairman Wang Stopped at Airport (3)(抜粋)

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