年金基金、株式から債券に最大109兆円を数年でシフトも-ウェルズF

  • 最良のシナリオでは5000億ドルから1兆ドルの範囲になるとハント氏
  • 損失を被ることへの不安がリスクオフを加速させる可能性

年金基金は利益を確定し、大幅な損失を被る可能性を制限するため、今後数年のうちに最大1兆ドル(約109兆円)の資金を株式から債券に移すことが予想される。米銀ウェルズ・ファーゴでグローバル・クレジット・ライアビリティードリブン投資の責任者を務めるアンディ・ハント氏が、インタビューで指摘した。

  ハント氏は「動くことを望むであろう大量の資金が間違いなく存在する」と述べ、それが約5年以内に起きると予測。「最良のシナリオでは、5000億ドルから1兆ドルの範囲になるだろう」と分析し、損失を被ることへの不安がそうした傾向を加速させるのではないかとの見方を示した。

  超低金利が債券利回りを圧迫する中でリターンを得るため、積み立て不足の解消に苦しむ多くの年金基金が大量の株式ポートフォリオの保有を続けている。S&P500種株価指数の今月の最高値更新で、調整局面は近いとの懸念が一部の代表的な投資家の間で広がり、米債券ファンド運営会社パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)は3-5年以内のリセッション(景気後退)入りの確率を70%と予想する一方で、投資家にはリスクの圧縮を今の時点で開始すべきだと提言した。

  ハント氏は「リスクオフの強い動機が存在する。株式市場にどの程度強い影響を与えるかが問題だ」と語った。  

原題:Pensions Seen Yanking Up to $1 Trillion From Stocks to Trim Risk(抜粋)

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