新規仮想通貨公開で小口電力売買が手軽に-豪パワー・レッジャー

  • パワー・レッジャーが独自のブロックチェーン技術を開発。
  • 28日時点で1億単位のうち約57%が1単位8.8米セントで販売された

仮想通貨を使えば家計や企業が自家発電で余ったエネルギーを仲介なしで隣家や近くの企業に販売できる-。オーストラリアのパースに本社を置くパワー・レッジャーが27日実施した新規仮想通貨公開(ICO)のうたい文句はこうだ。

  トークン「POWR」は28日時点で、1単位当たり8.8米セントで提供された1億単位のうち約57%が販売されたという。大口投資家が市場を動かすことを防ぐため、ICOでは2万5000米ドル(約272万円)という投資上限が設けられた。

AGLがメルボルンのオフィス屋上に設置したソーラーパネル

Photographer: Scott Barbour/Getty Images

  
  パワー・レッジャーを共同創業したジェンマ・グリーン会長はインタビューで、今回のICOについて「ソーラーパネルの経済面での発展・存続性と共にエネルギー市場の効率を高めるものだ。再生エネルギーを支援したいと考えている小口投資家が、コミュニティー所有の大規模なソーラープロジェクトの一角を担うことが可能になる」と述べた。

  ウェブサイトのリニューエコノミーに4月に掲載されたリポートによると、「一般世帯が電力料金の負担を減らすため屋根の上のソーラーパネルへの投資を続けており、大規模ソーラーセクターも軌道に乗る」ことから、豪州のソーラー発電容量は「今後数年で倍増する見込み」だ。

  グリーン会長は、2016年5月にスタートしたパワー・レッジャーが発行するトークンにより、太陽光発電所が電力を個人顧客に販売したり、集合住宅やオフィスが屋上のソーラーパネルで生み出したエネルギーを取引したりできるようになると語る。

  パワー・レッジャーはこうした取引をしやすくするため独自のブロックチェーン技術を開発。この技術は仲介なしで決済を行えるよう分散型の「レッジャー」、つまり「台帳」を利用している。

原題:Virtual Currency May Boost Australia’s Grassroots Solar Trade(抜粋)

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