S&P500先物が下落-北朝鮮ミサイル発射報道で地政学的懸念が再燃

更新日時
  • S&P500種のEミニ先物9月限は0.7%安、VIX先物急上昇
  • トランプ大統領が行動を取り北朝鮮への攻撃引き起こすと市場は懸念

S&P500種株価指数先物は、北朝鮮が日本の方角にミサイルを発射したとの報道を受けて下落。トランプ米大統領が北朝鮮の挑発行為には速やかに対応すると警告してから2週間で地政学的懸念が再燃した。

A trader works on the floor of the New York Stock Exchange (NYSE) in New York, U.S.

Photographer: Michael Nagle/Bloomberg

 S&P500種のEミニ先物9月限はニューヨーク時間28日午後6時50分(日本時間29日午前7時50分)現在、0.7%安。S&P500種に連動する上場投資信託(ETF)のSPYは5分間で約0.5%下落した。NHKはミサイルが北海道の東の太平洋上に落下したもようだと伝えた。

  アルコスタ・キャピタル・マネジメント(カリフォルニア州サンラモン)のエリック・オームズビー最高投資責任者(CIO)は電話インタビューで「事態は制御不能になる可能性がある」と指摘。「トランプ大統領が何らかの行動を取り、北朝鮮への攻撃を引き起こすと投資家は心配している。そうなれば、先行き不透明感が高まる」と述べた。

  CBOEボラティリティー指数(VIX)は28日に11.3で終了した後、VIX先物は7%上昇。VIXは8月8日には年初来最高の16.04を付けていた。

  ソラリス・アセット・マネジメント(ニューヨーク)のティム・グリスキーCIOは、「株式相場が最近軟化した中での今回のニュースを受け、私も当社も株価の安定性に不安を抱いた。通常取引終了後に相当な懸念が見られる。特に状況が悪化すれば、あすの相場は非常に混乱する可能性がある」と予想した。

  トランプ大統領は8月8日、金正恩朝鮮労働党委員長が脅し続けるなら北朝鮮は「炎と怒りに直面する。そして率直に言えば、世界がこれまでに目にしたことがないようなパワーに見舞われることになる」と警告。これを受けて米株式相場の無風状態が中断され、VIXは4月以来の高水準に急伸していた。

原題:Traders Hunker Down as Stock Futures Slip on North Korea Missile(抜粋)

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