ロシアでミルクインフレ、ダノンが牛をシベリアに移送

  • 地元メーカーが仏産カマンベールと伊産ペコリーノの代替製品を生産
  • ロシアでのミルクインフレ、来年は鈍化すると期待-カペッティ氏

ロシアでミルクが値上がりしている。プーチン大統領が講じた欧州連合(EU)からのチーズ輸入禁止措置の影響だ。フランスのヨーグルトメーカー、 ダノンはロシアで手頃な価格での生乳・牛乳確保を確実にしようと、西シベリアの酪農場に乳牛5000頭近くを送っている。

Danone yoghurts are displayed in a supermarket in Paris, France, Friday, October 13, 2006. Groupe Danone SA, the world's largest yogurt maker, said third-quarter revenue rose at the slowest pace in at least six years after a dispute with its Chinese partner and wet European weather. Photographer: Antoine Antoniol/Bloomberg News

ダノンのヨーグルト

Photographer: ANTOINE ANTONIOL

  ダノンのロシア部門責任者を務めるシャルリー・カペッティ氏はモスクワでのインタビューで、ホルスタインがオランダやドイツからトラックに載せられ最大2800マイル(約4500キロメートル)を移動、チュメニ付近の酪農場まで旅をすると述べた。

  この乳牛移送のおかげで、ダノンは今年これまでの生乳14%値上がりによる影響を免れるはずだという。同氏はその上で、「ミルクの価格は着実に高くなっており、ヨーグルトなどの商品が圧力にさらされている」と語った。

チュメニ地域にあるダノンが支援する農場

出所:ダノン

  ダノンは通常、農業に投資しないが、ロシアは例外だ。プーチン大統領が2014年に乳製品禁輸を打ち出してから、ロシアのチーズメーカーがフランス産カマンベールやイタリア産ペコリーノの代替製品の生産を急ぎ、ミルク需要が急増した。

  このため、ダノンはロシアの畜産大手ダマテと共に60ヘクタール(約0.6平方キロメートル)の酪農場に投資。最初に到着した乳牛からのダノン向け供給は5月に開始され、9月には最後の一団が到着予定だ。

  カペッティ氏は、ダノンが投資する酪農場からの供給も寄与し、市場の需給ギャップは縮小しつつあるとし、「来年はロシアでのミルクインフレ鈍化を期待している」と話した。
 

原題:Danone Sends 5,000 Cows to Siberia in Quest for Cheaper Milk(抜粋)

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