ハービーの被害規模は大惨事級、保険未加入者の割合高いと分析会社

  • 歴史的な出来事がテキサス州で進行中-保険ブローカーのエーオン
  • ハービーの被害額は240億ドルに上る可能性-エンキ・リサーチ

米テキサス州南部を襲ったハリケーン「ハービー」は経済的にも大惨事を招いている。これまでの試算によると、被害額は数百億ドルに上る上、保険が十分に掛けられていない割合が異常に多いという。

  エンキ・リサーチの災害モデル解析者チャック・ワトソン氏は27日に電話インタビューでハービーの損失について、地域のエネルギーセクターを支える労働力や送電網、輸送などの要素に対する洪水の影響を含めると240億ドル(約2兆6200億円)に上る可能性があると述べた。これは米国を襲ったハリケーンの被害額としては上位8番目以内に入ることになる。

テキサス州ロックポートに上陸したハリケーン「ハービー」で被害を受けた書店(8月26日)

写真家:Alex Scott / Bloomberg

  保険ブローカーのエーオンは顧客向けの文書で「歴史的な出来事がテキサス州で現在進行中だ。被害の全容や規模の把握には数週間を要するだろう」とした上で、既に明らかなのは「洪水による経済的被害の異常に高い割合について保険対象とならない点だ」と付け加えた。

  多くの予測会社は週末、保険会社の支払額の試算を出すことに後ろ向きだった。ハービーは5段階で2番目に強い「カテゴリー4」の勢力でテキサス州に上陸した後、熱帯低気圧に変わり、内陸部で大きな被害をもたらした。通常の保険は風災はカバーするが、損害が大きくなりがちな洪水は対象外。

  洪水保険に加入する人の大部分は連邦政府の全米洪水保険制度を裏付けとする保険に加入している。エーオンによると、ヒューストンのハリス郡で連邦政府の保険に加入する世帯は4月時点で6分の1弱にとどまり、同郡では100万世帯以上が保険を掛けていない計算になるという。

ハリケーン「ハービー」の洪水被害(26日)

写真家:Alex Scott / Bloomberg

原題:Harvey’s Cost Reaches Catastrophe as Modelers See Many Uninsured(抜粋)

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