有効求人倍率1.52倍に、5カ月連続改善-消費支出2カ月ぶり減少
天野高志
更新日時
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完全失業率は2.8%と横ばい-市場予想と同じ
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消費支出は悪天候で8月も落ち込む可能性-SMBC日興の宮前氏
7月の雇用関連統計は有効求人倍率、失業率ともに堅調に推移した。消費支出は市場予想に反して2カ月ぶりに減少に転じた。
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エコノミストの見方
- SMBC日興証券の宮前耕也シニアエコノミストは発表後のリポートで、消費支出の減少は6月の空梅雨の影響によって外出が増えたり、リフォーム関連工事が活発だったりした反動減だと分析した。8月についても、東日本中心の悪天候の影響で「一段と落ち込む可能性がある」としている。
- 野村証券の棚橋研悟エコノミストは発表後のリポートで「全体として労働需給は引き締まり続けていた」という見方を示した。先行きも緩やかな景気の改善に伴い「労働需給の引き締まりは続く」と予想している。
詳細
- 住居費などを除いた消費支出は1世帯当たり24万4323円と前年同月比0.5%増
- 勤労者世帯の実収入は1世帯当たり59万8042円と3.5%増
- 設備修繕・維持など住居や補習教育・授業料など教育がマイナスに寄与
- 有効求人倍率は1974年2月(1.53倍)以来、43年5カ月ぶりの高水準
(エコノミストコメントを差し替え詳細を追加しました.)
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