きょうの国内市況(8月28日):株式、債券、為替市場

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●TOPIXは続伸、米イベント通過で警戒和らぐ-医薬品、HIS高い

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  東京株式市場ではTOPIXが続伸。米ジャクソンホールでの会合で欧米中央銀行の首脳からタカ派的な発言がなく、拙速な金融引き締めに対する警戒感が和らいだ。医薬品やサービス、電気・ガスなど内需株が高く、サービスでは増益決算のエイチ・アイ・エスが急伸。任天堂などその他製品株も高い。

  一方、米国の長期金利低下や為替のドル安・円高推移は相場全般の重しとなり、金融や輸出セクターは終日軟調な値動き。日経平均はマイナス圏で取引を終えた。

  TOPIXの終値は前週末比3.13ポイント(0.2%)高の1600.12と、3営業日ぶりに1600ポイントを回復。日経平均株価は2円71銭(0.01%)安の1万9449円90銭。

  東京海上日動火災保険・資産運用第2部の桑山祐介課長代理は、米ジャクソンホール会合を波乱なく通過し、「金融相場の継続は株式市場にとってグローバルにポジティブ。日本株は企業業績、金融環境が良く、おおむね堅調に推移しやすい」と指摘。一方で、米金融正常化の遅れは「円高材料になりやすく、若干ネガティブ」との認識も示した。

  東証1部33業種はその他製品、医薬品、繊維、サービス、電気・ガス、ゴム製品、建設、卸売など27業種が上昇。保険や銀行、鉱業、輸送用機器、電機、不動産の6業種は下落。売買代金上位では、ハウステンボスとホテル事業の好調で9カ月決算が営業増益のHISが大幅高。任天堂やKLab、住友金属鉱山も高い。半面、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が投資判断を下げたヤフーが売られ、SUBARUやアルプス電気、カルビー、IHIも安い。

  東証1部の売買高は13億4492万株、売買代金は1兆7448億円、代金は6営業日連続で2兆円の大台割れ。上昇銘柄数は1184、下落は713だった。

●中期債が安い、日銀オペ結果弱めで売り-先物堅調受け長期金利0.01%

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  債券市場では中期債相場が小幅安。日本銀行が実施した国債買い入れオペの結果が弱めとなり、中期ゾーンを中心に売り圧力が掛かった。半面、オペ結果を受けていったんは軟化した先物相場が取引終了にかけて堅調推移となり、長期金利は4カ月ぶりの低水準となる0.01%に戻した。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の347回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値と同じ0.01%で開始。取引ベースで4月21日以来の低水準を付けた。いったん0.5ベーシスポイント(bp)高い0.015%を付けた後、0.01%に戻した。新発5年物の132回債利回りは1bp高いマイナス0.125%に上昇後、マイナス0.13%で推移した。

  超長期債も軟調。流動性供給入札を翌日に控えて売りが優勢となった。新発20年物の161回債利回りは0.5bp高い0.545%、新発30年物の55回債利回りは0.5bp高い0.835%にそれぞれ上昇した。

  SMBC日興証券の竹山聡一金利ストラテジストは、「残存3-5年オペの結果が非常に弱かったのを受け、債券先物が伸び悩んだ。金利が低下してきていたので、日銀に高値で売りたい需要が出た」と説明。「円債に影響がある米金利は低下してはいるが、米実体経済の腰折れなどは生じておらず、レンジ圏での推移が続く」と述べた。

  長期国債先物市場で中心限月9月物は、前週末比6銭高の151円14銭で開始。いったんは9銭高の151円17銭と、先週末の夜間取引で付けた4月以来の高値に並んだ。午後は151円02銭まで下落したが、取引終了にかけて持ち直し、結局は151円17銭で高値引けした。

●ドルは109円前半、米債務問題などに関心戻る-ユーロ15年来高値

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  東京外国為替市場でドル・円相場は小幅下落し1ドル=109円台前半。前週末のワイオミング州ジャクソンホール年次シンポジウムを波乱なく通過した後、米国の債務上限問題や経済指標などへ関心が戻り、ドル売り・円買いが優勢となった。一方、ユーロ・ドル相場は早朝に2015年1月以来のユーロ高・ドル安水準を更新した後は伸び悩んだ。

  午後3時17分現在、ドル・円は前週末比0.2%安の109円15銭。朝方に109円40銭まで上昇したものの、徐々に水準を切り下げ、午後に一時109円03銭まで下落した。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%安。朝方に一時1148.43と2015年1月22日以来の低水準を付けた。

  CIBC証券金融商品部の春木康部長は、「米雇用統計で多少のドル反発はあるかもしれないが、米債務上限を巡る不透明感や9月20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)ではまだ12月利上げが難しいというムードになりやすいことを考えると、ドルに対して強気になりづらい。ドルが復活するのは、米債務上限の問題をクリアした10月以降ではないか」と予想した。

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