中国:8月の景況感は安定成長織り込む、企業間で明暗も-民間指標

  • スタンダードチャータードの中小企業指数、4カ月ぶり高水準
  • ワールド・エコノミクスの指数は7月から低下

中国の景況感は8月に企業間で明暗が分かれたものの、先行きについては景気がおおむね安定的に推移するとの期待が支援材料になっている。いち早く発表される民間経済指標が示した。

  英銀スタンダードチャータードが公表した8月の中小企業景況感指数は54.7と、4カ月ぶりの高水準。投資意欲が強まる一方、現況と3カ月先の期待、信用環境の3つの主要項目別指数が軒並み高かった。同調査は500社を超える中小企業が対象。

  同行の申嵐、丁爽両エコノミストはリポートで、「需要の見通し改善は生産にとって良い兆候だ」と指摘。「金融市場のレバレッジ削減を受けて貸出金利が上昇しているが、中国当局は実体経済に資金を回し、成長率を安定維持できるよう取り組んでおり、最終的には中小企業が恩恵を受ける公算が大きいとわれわれは見込んでいる」と記した。

  商業衛星の画像を使って数千に上る産業施設の動向を観察している米スペースノウによれば、8月の中国サテライト製造業指数は51.2。7月の50.4から上昇した。

  一方、ロンドンを拠点とする調査会社ワールド・エコノミクスがまとめたセールス担当者景況感指数は8月に52.4と、前月の52.8から低下。項目別では、物価指数が3年4カ月ぶりの高水準で、生産者物価の底堅さが浮き彫りになった。

  同社のエド・ジョーンズ最高経営責任者(CEO)はリポートで、「中国経済は最近のモメンタム水準を維持している」と指摘しながらも、セールス担当者は今後数カ月で企業活動が改善すると楽観しておらず、雇用水準に伸びは見られないと説明した。

  8月のS&Pグローバル・プラッツ・チャイナ・スチール・センチメント指数は50.75に低下。7月は55.32だった。同指数は中国が拠点の製鋼所など75-90の市場参加者を対象とする調査が基になっている。

  S&Pグローバルのシニアマネジングエディター、ポール・バーソロミュー氏(メルボルン在勤)はリポートで、「最近の鉄鋼価格があまりにも大きく上昇したため、購買意欲が抑えられる可能性があると参加者は感じている」と分析。ただ、高めの価格とマージンの恩恵があり、市況を巡っては全般的に楽観的だと述べた。

原題:Early China Data Show Diverging Sentiment, Stable Growth Outlook(抜粋)

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