ドルは109円前半、米債務問題などに関心戻る-ユーロ15年来高値

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  • ドル・円は朝方109円40銭まで上昇後、午後に109円03銭まで下落
  • ドル復活は米債務上限問題をクリアした10月以降か-CIBC

東京外国為替市場でドル・円相場は小幅下落し1ドル=109円台前半。前週末のワイオミング州ジャクソンホール年次シンポジウムを波乱なく通過した後、米国の債務上限問題や経済指標などへ関心が戻り、ドル売り・円買いが優勢となった。一方、ユーロ・ドル相場は早朝に2015年1月以来のユーロ高・ドル安水準を更新した後は伸び悩んだ。

  28日午後3時17分現在、ドル・円は前週末比0.2%安の109円15銭。朝方に109円40銭まで上昇したものの、徐々に水準を切り下げ、午後に一時109円03銭まで下落した。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.1%安。朝方に一時1148.43と2015年1月22日以来の低水準を付けた。

  CIBC証券金融商品部の春木康部長は、「米雇用統計で多少のドル反発はあるかもしれないが、米債務上限を巡る不透明感や9月20日の米連邦公開市場委員会(FOMC)ではまだ12月利上げが難しいというムードになりやすいことを考えると、ドルに対して強気になりづらい。ドルが復活するのは、米債務上限の問題をクリアした10月以降ではないか」と予想した。

  ブルームバーグがまとめた市場予測によると、9月1日に発表される8月の米雇用統計で非農業部門雇用者数は前月比18万人増、失業率は4.3%、平均時給は前年比2.6%増が見込まれている。7月はそれぞれ20万9000人増加、4.3%、2.5%増だった。

黒田日銀総裁、イエレンFRB議長、ドラギECB総裁

Photographer: David Paul Morris/Bloomberg

  ユーロ・ドルは同時刻現在、0.1%高の1ユーロ=1.1935ドル。ジャクソンホール会合で、ドラギECB総裁がユーロ高けん制発言をしなかったなどを背景に、朝方に一時1.1965ドルと2015年1月6日以来のユーロ高・ドル安水準を付けた。その後は上値が重かった。
  
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  FXプライムbyGMOの柳沢浩チーフアナリストは、ドラギECB総裁について、「ユーロ高けん制発言はなかった。ドル弱いという印象が強まり、ユーロ高が目立ったトレンドだろう」と語った。またCIBC証の春木氏は、「海外勢によるユーロ買い意欲が強い一方、国内勢の売りがこれを押さえている感じ」と説明。「米雇用統計が強い結果になりそうで、ユーロはいったん押す可能性もあるが、基本的にはユーロ・ドルの上昇が続きそう」との見方を示した。 

  欧州では28日、ドイツ、フランス、スペイン、イタリアの首脳会談がフランス・パリで開催される。

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