ドラギECB総裁:保護主義は世界経済成長への脅威

  • ドラギ総裁、ジャクソンホールで開催されたシンポジウムで講演
  • 金融規制の緩和は金融不均衡を引き起こす可能性

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は25日に米ワイオミング州ジャクソンホールで開かれたシンポジウムで、自由貿易と危機後の金融規制を擁護する一方、金融政策の議論やユーロ相場に関するコメントは避けた。

  講演テキストによると、ドラギ総裁は「貿易の開放性が脅威にさらされている。これが意味するのは、この反動への対応を目指す政策がダイナミックな成長に向けた政策ミックスに不可欠な部分であることだ」と指摘。「保護主義への転換は、世界経済における継続的な生産性向上と潜在的な成長に深刻なリスクをもたらす」と述べた。

ドラギECB総裁の講演に関してブルームバーグのキャスリーン・ヘイズがリポート。

(出所:Bloomberg)

  ユーロ圏の景気回復がユーロ高で損なわれるとの懸念が広がる中、ドラギ総裁がユーロ押し下げを試みるとの見方もあったが、言及がなかったためユーロは一段高となった。

  ドラギ総裁はまた、9月7日のECB金融政策委員会の結果を予見させるようなコメントも控えた。当局はインフレが依然弱いものの堅調な経済成長を受けて異例の刺激策の見直しを計画している。同総裁は前回ジャクソンホールで講演を行った2014年には、ユーロ圏のインフレ期待低下を警告し、翌年の量的緩和開始の下地を作っていた。

原題:Draghi Says Protectionism Is a Threat to Global Economic Growth(抜粋)

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