ドラギ総裁:かなりの程度の緩和がなお正当化される、インフレ低迷で

  • ドラギ氏はジャクソンホール講演後の質疑応答で発言
  • インフレ見通しには自信持っているが、辛抱強くあるべきだ

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は25日、インフレ率の目標到達までまだ先は長いと述べ、ECBの金融刺激解除には慎重さが必要との見解をあらためて示した。

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁

Bloomberg

  ドラギ総裁は米ワイオミング州ジャクソンホールの年次シンポジウムでの講演後の質疑応答で、「インフレ率が自立的にわれわれの中期的目標へと収れんするのはまだ見られていない」と発言。「生産ギャップが縮まり、インフレ率は中期的に目標への収れんを続けるとわれわれは自信を持っているが、その一方で非常に辛抱強くなければならない」とした上で、「かなりの程度の金融緩和がなお正当化される」と指摘した。

  ドラギ総裁のコメントは7月の記者会見での発言とほぼ同内容で、来月7日のECB政策委員会での議論が難航する可能性を示唆した。同会合では新たな経済予測や、債券購入プログラムの縮小を開始する時期を検討する予定。欧州が一段と幅広い経済成長を続け、力強さを示す中でも先月の消費者物価上昇率は1.3%と、目標である2%弱を大きく下回っている。

ブルームバーグのKathleen Haysがドラギ氏のジャクソンホール演説をリポート

(出所:Bloomberg)

  ドラギ総裁はインフレ回復の見通しについて、「このプロセスを遅らせている幾つかの要因がある。そのほとんどが労働市場と、生産ギャップの縮小に対する名目賃金の反応の遅さに関係している」とした上で、「これらは近い将来になくなる要因」ではないため、ECBは「警戒を続ける」必要があると説明した。また同総裁はECBが懸念しているユーロ高については言及しなかった。

原題:Draghi Says Slow Inflation Progress Means Accommodation Needed(抜粋)

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