北朝鮮が短距離飛翔体3発発射、日本のEEZ内には落下せず

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  • 日本の安全に直接影響与えるものではない-菅官房長官
  • 「米の脅しにひるんだ印象を与えたくないのでは」と専門家分析

北朝鮮は26日午前6時49分、江原道から複数の短距離飛しょう体を北東方向の海域に向けて発射した。韓国軍合同参謀本部がテキストメッセージで明らかにした。飛行距離は250キロメートルでさらなる情報を分析中という。

北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長

Photographer: Ed Jones/AFP via Getty Images

  菅義偉官房長官は同日午前、飛翔体について「わが国の領域や排他的経済水域(EEZ)内に落下するというような弾道ミサイルは確認されなかった」と述べた上で、日本の安全保障に「直接影響を与えるようなものではなかった」と語った。安倍晋三首相からは国民の命、財産を守るために高度な警戒監視態勢を維持し、いかなる事態にも対応できるようにとの指示があったという。NHKが菅氏の記者団への発言場面を放映した。

  米太平洋軍は当初、短距離弾道ミサイル3発が発射され、うち2発が飛行中に失敗したと発表していたが、日本時間26日午後になって2発とも250キロメートル飛行したと修正した。もう1発は発射直後に爆発したとみられる。発射地点は江原道安辺郡旗対嶺で、北米ないしグアムへの危険はないとした。

  パシフィック・フォーラム戦略国際問題研究所(CSIS、ホノルル)のラルフ・コッサ理事長は電子メールで、「北朝鮮が自制を示しているとしたティラーソン米国務長官の発言により、北朝鮮は何かせざるを得なくなった」と指摘。「最終的にそうせざるを得なくなるとしても、北朝鮮が米国の脅しにひるんで引き下がったという印象を与えたくないのは確かだ」と説明した。

  北朝鮮は7月4、28両日に日本のEEZ内に落下したミサイルについて、いずれもICBMの発射に成功したと発表している。

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