海航集団、銀行以外から大量に資金調達-投資採算性に疑問の声も

中国企業が海外資産に抱く野心を象徴するのに、海航集団(HNAグループ)ほど適した例はないだろう。

  民間の複合企業である同社は、わずか3年の間に少なくとも450億ドル(約4兆9300億円)を海外資産に投じた。その資金はどのように捻出したのだろうか。

  ブルームバーグ・ニュースは100を超える投資関連資料や当局への届け出などを検証し、海航集団がこれまでに行った巨額案件を支えた資金調達手法を分析した。こうした案件には、ドイツ銀行やヒルトン・ワールドワイド・ホールディングスなどの株式取得が含まれる。

  調査で分かったことの一つは、同集団傘下の複数の部門が、金額ベースで100億ドル超の価値を持つ非上場株を銀行以外の組織に担保として差し出して資金を借りていたという点だ。一部では、中国の指標金利を大幅に上回る金利を支払っていたケースもあった。

  海航集団の違法行為を示すものはないが、こうした資金調達手法はこの規模の企業にしては異例だ。オリエント・キャピタル・リサーチの創業者アンドルー・コリアー氏は、銀行など従来型の貸し手の一部が同集団への与信を制限しているため、よりコストの高い資金に依存している可能性を指摘。借り入れコストを考えると、同社の投資の採算性に疑問が生じるとも述べた。

  海航集団が債務返済に苦戦している兆しはない。同社側は銀行以外の組織からの調達はグループ全体から見れば「小さな」割合にすぎない上に、中国の銀行からの与信枠も今年1000億元余り増えていると説明した。

原題:HNA Is Raising Billions From Shadow Banks That Worry Beijing(抜粋)

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