ドラギ総裁、ジャクソンホール「凱旋」-3年前と逆、向かうのは出口

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が25日に米ワイオミング州ジャクソンホールで演壇に登る時、凱旋(がいせん)するような気分になったとしても許されるだろう。

Mario Draghi, president of the European Central Bank (ECB), departs following a news conference to announce the bank's interest rate decision at the ECB headquarters in Frankfurt, Germany, on Thursday, April 27, 2017. The ECB kept interest rates unchanged at record lows and maintained its quantitative-easing program as officials monitor the economic recovery and the risk of political turbulence in the region. Photographer: Alex Kraus/Bloomberg

ドラギECB総裁

Photographer: Alex Kraus

  総裁がカンザスシティー連銀主催シンポジウムに前回参加したのは3年前。その時は量的緩和(QE)開始に向けた地固めという苦しい仕事が総裁を待ち受けていた。今回は逆にQE解除の開始についての議論へと歩み出す。

  ただ、ドラギ総裁は恐らく「勝利宣言」はしないだろう。インフレ率がまだ目標水準より低いことに加え、強気の発言が金融環境を厳しくすることにつながるのを望まないからだ。6月に「リフレ圧力」に言及した時にユーロと債券利回り急上昇に見舞われた苦い経験がある。

  メリルリンチの欧州担当チーフエコノミスト、ジル・モエック氏(ロンドン在勤)は、「ドラギ総裁がジャクソンホールを強いメッセージを送る場として利用した時、例えば2012年の『何でもやる』や14年のQE開始示唆だが、問題は二者択一の色合いが強かった」とした上で、「現在は問題がはるかに複雑」であり「あまり細かい発言をすると誤解を生むだけだろう」と話した。

原題:Draghi Has Reason to Tone Down the Drama in Jackson Hole Sequel(抜粋)

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