きょうの国内市況(8月25日):株式、債券、為替市場

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●日本株反発、米金利上昇と円高一服に安心-売買代金は4月来の低水準

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  東京株式相場は反発。米国の長期金利が上昇、為替は前日に比べドル高・円安水準で推移し、国内企業業績への過度な懸念が後退した。鉄鋼株が見直され、繊維や非鉄金属株など素材セクターが高く、輸送用機器や機械など輸出株、海運株も堅調だった。

  TOPIXの終値は前日比4.79ポイント(0.3%)高の1596.99、日経平均株価は98円84銭(0.5%)高の1万9452円61銭。

  岡三アセットマネジメントの前野達志シニアストラテジストは、欧米の中央銀行総裁の講演や北朝鮮情勢に対する警戒がくすぶる中、「きょうの日本株上昇には円安以外の材料は見当たらない。足元で売られてきた反動もあった」と指摘。米ジャクソンホールでの年次シンポジウムを通過すれば、「警戒すべき材料が一つ消える」とも話した。

  東証1部33業種は鉄鋼、繊維、輸送用機器、海運、非鉄金属、ガラス・土石製品、機械、卸売など26業種が上昇。鉄鋼は、前日に売り込まれる原因だった自動車用鋼板の値下げ観測によるマージン低下懸念が和らいだ。水産・農林、食料品、建設、倉庫・運輸など7業種は下落。

  売買代金上位では、ドンキホーテホールディングスとの資本業務提携したユニー・ファミリーマートホールディングスが上昇。日本郵便の宅配便値上げ観測で、競争力低下懸念が後退したヤマトホールディングスも高い。野村証券が目標株価を上げたワコムは急伸。半面、キーエンスや安川電機、カルビー、MonotaRO、UBS証券が判断を下げたパーク24が安い。

  東証1部の売買高は13億4361万株、売買代金は1兆7139億円、代金は4月17日以来の低水準。上昇銘柄数は1172、下落は711。

●長期金利、4カ月ぶり低水準-日銀買いオペ減額でも強い地合いが継続

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  債券相場は続伸。長期金利は4カ月ぶりの水準まで低下した。日本銀行が長期ゾーンの国債買い入れオペを減額したものの、中長期ゾーンを中心とする良好な需給関係を背景とする買いが優勢だった。オペ結果を好感した買いで、午後は一段と相場が上昇した。

  長期国債先物市場で中心限月9月物は前日比6銭高の150円97銭で取引を始め、日銀オペ通知後に151円台乗せ。オペ結果を受けた午後は151円10銭と中心限月ベースで4月25日以来の高値を付け、結局は17銭高の151円08銭で引けた。

  岡三証券の鈴木誠債券シニアストラテジストは、「米債安でも夜間取引の先物が買われ、日銀がオペを減らしても相場がさらに強くなるのは驚き」と指摘。「今週は中期ゾーンの強さがテーマ。2年債は海外勢の買いで流れが変わり、短期国債も買いが強い。先物は5年債に引っ張られた面もある」と言う。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の347回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値と同じ0.02%で開始。午後に0.5ベーシスポイント(bp)低い0.015%と新発債として5月2日以来の低水準を付けた。新発2年物の379回債利回りは1.5bp低いマイナス0.16%と6月1日以来、新発5年物の132回債利回りは1.5bp低いマイナス0.135%と5月10日以来の水準にそれぞれ下げた。

  日銀はこの日、残存「5年超10年以下」の国債買い入れオペを前回4400億円から300億円減額し、4100億円と1月23日以来の少なさとした。16日に続いて今月2回目の減額。オペ結果によると、応札倍率が4倍台に上昇する一方、平均落札利回り差はマイナス0.005%と落札金利が実勢より低くなり、相場の一段高を促した。

  一方、超長期ゾーンは総じて軟調。新発20年物の161回債利回りが1bp上昇の0.545%、新発30年物の55回債利回りは1bp高い0.83%となった。20年債の割高感や29日に実施される残存15.5年超39年未満の流動性供給入札に向けた売りとの指摘が聞かれた。

●ドルは109円台後半、FRB高官発言支え-ジャクソンホール見極め

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  東京外国為替市場ではドル・円相場が小幅に上昇。前日の米国市場で金融引き締め方向の連邦準備制度理事会(FRB)高官発言などを受けてドルが反発した流れを引き継いだ。一方、米ジャクソンホールでのイエレンFRB議長やドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の講演を控えて上値は限定的となった。

  午後3時8分現在のドル・円は前日比0.1%高の1ドル=109円63銭。朝方に付けた109円50銭から、商業決済が集中する五・十日の仲値公表にかけて一時109円77銭まで上昇。その後は伸び悩んだ。

  三菱UFJ信託銀行資金為替部為替市場課の池島俊太郎課長は、「ドル・円は仲値で上がって以降はジャクソンホール待ち。イエレンFRB議長もドラギECB総裁も大したことを言わないとみている人が多い。とはいえ8月の数少ないイベントの目玉でもあり、注目せざるを得ない」と指摘。「イベントを前に上値ではロングのやれやれ売りと下値ではショートの巻き戻しに挟まれてレンジになっている」と述べた。

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