物言う投資家の標的企業、白人男性取締役が増える傾向

  • 女性やマイノリティーと入れ替わる形で白人男性が起用される例多い
  • 多様化を求める機関投資家の要求に逆行する動き

アクティビスト(物言う投資家)は、より良い新しいアイデアをもたらすことで企業を刷新していると主張するが、実際には標的となった企業では白人男性の取締役が増えていることが、議決権行使助言会社インスティテューショナル・シェアホルダー・サービシーズ(ISS)の調査で明らかになった。

A pedestrian walks through reflections of light in the City of London U.K., on Wednesday, June 14, 2017. The squeeze on U.K. households intensified in the three months through April as weaker wage growth inflicted the biggest loss of purchasing power in almost three years. Photographer: Chris J. Ratcliffe/Bloomberg
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  ISSはS&Pコンポジット1500指数を構成する企業のうち2011年から15年の間にアクティビストに標的とされた93社の取締役会の380席を調査。それによると、女性やマイノリティーと入れ替わる形で白人男性が取締役に就く例が多かった。

  これとは別にブルームバーグ・ニュースが行った分析でも、同じ調査期間に最大級規模の米アクティビスト・ファンド5社がS&P500種指数を構成する企業に要求した取締役会の計174席のうち、女性を候補として推したのは7回のみだった。

  ISSの調査によると、15年にアクティビストまたはアクティビストからの圧力で取締役会が候補として推した取締役のうち、女性は8.4%だった。これに対し、S&Pコンポジット1500指数の全構成企業で同年の新任取締役の女性比率は25%。白人以外の新任取締役比率は、前者では5%に満たなかったのに対し、S&Pコンポジット1500企業全体では13%だった。

  機関投資家は、多様化されたグループのほうがより適切な判断を下し、より高い収益性につながるとする調査結果をしばしば引き合いに出し、投資先企業の取締役会に白人以外や女性を加えるよう要求するようになっている。ブラックロックやステート・ストリートなどは、ジェンダー・バランスに取り組んでいない取締役会に対し反対票を投じる方針を表明している。

原題:Activist Investors Leave Company Boards More White, More Male(抜粋)

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