ドルは109円台後半、FRB高官発言支え-ジャクソンホール見極め

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  • ドル・円は朝方に109円50銭を付けた後、一時109円77銭まで上昇
  • 仲値で上がって以降はジャクソンホール待ち-三菱UFJ信託銀

東京外国為替市場ではドル・円相場が小幅に上昇。前日の米国市場で金融引き締め方向の連邦準備制度理事会(FRB)高官発言などを受けてドルが反発した流れを引き継いだ。一方、米ジャクソンホールでのイエレンFRB議長やドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の講演を控えて上値は限定的となった。

  25日午後3時8分現在のドル・円は前日比0.1%高の1ドル=109円63銭。朝方に付けた109円50銭から、商業決済が集中する五・十日の仲値公表にかけて一時109円77銭まで上昇。その後は伸び悩んだ。

  三菱UFJ信託銀行資金為替部為替市場課の池島俊太郎課長は、「ドル・円は仲値で上がって以降はジャクソンホール待ち。イエレンFRB議長もドラギECB総裁も大したことを言わないとみている人が多い。とはいえ8月の数少ないイベントの目玉でもあり、注目せざるを得ない」と指摘。「イベントを前に上値ではロングのやれやれ売りと下値ではショートの巻き戻しに挟まれてレンジになっている」と述べた。

円とドル

Photographer: Tomohiro Ohsumi/Bloomberg

  米カンザスシティー連銀主催のワイオミング州ジャクソンホールでの年次シンポジウムでは、25日にイエレンFRB議長やドラギECB総裁が講演する。

  ステート・ストリート銀行の若林徳広在日代表兼東京支店長は、「FRB高官の発言があったが、一方的なドル高相場にはなっていない」と説明。「米政治不安があってドルロングになるような地合いではない」と語った。

  ユーロ・ドル相場は同時刻現在、ほぼ横ばいの1ユーロ=1.1795ドル。ステート・ストリート銀の若林氏は、ユーロ・ドルについて、「ドラギ総裁発言への期待感があって、下値が堅い」と分析。「ユーロは引き続き上をみている。ECBもテーパリングでバランスシート縮小の話が出てきてもおかしくない」と述べた。

  一方、三菱UFJ信託銀の池島氏は、「ドラギ総裁については何もないという見方が大勢だが、ユーロ高について触れるのかが鍵」と指摘。「市場の見方は、ユーロ高に触れなければ買いという感じになっているが、9月7日のECB理事会に向けて利益確定の動きも出やすい。むしろ安値を拾う方が良いのではないか」と語った。

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