日本株反発、米金利上昇と円高一服に安心-売買代金は4月来の低水準

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  • 鉄鋼や繊維など素材セクター、輸送用機器中心買われる
  • ジャクソンホールでFRB議長とECB総裁が25日に講演

Bloomberg

25日の東京株式相場は反発。米国の長期金利が上昇、為替は前日に比べドル高・円安水準で推移し、国内企業業績への過度な懸念が後退した。鉄鋼株が見直され、繊維や非鉄金属株など素材セクターが高く、輸送用機器や機械など輸出株、海運株も堅調だった。

  TOPIXの終値は前日比4.79ポイント(0.3%)高の1596.99、日経平均株価は98円84銭(0.5%)高の1万9452円61銭。
  岡三アセットマネジメントの前野達志シニアストラテジストは、欧米の中央銀行総裁の講演や北朝鮮情勢に対する警戒がくすぶる中、「きょうの日本株上昇には円安以外の材料は見当たらない。足元で売られてきた反動もあった」と指摘。米ジャクソンホールでの年次シンポジウムを通過すれば、「警戒すべき材料が一つ消える」とも話した。

株価ボード前の歩行者

Photographer: Tomhoiro Ohsumi/Bloomberg

  24日の米国債は反落し、10年債利回りは2.19%と3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇。朝方は米政府機関閉鎖のリスク警戒から買いが先行したが、原油相場の下げ渋りをきっかけに午後は売られた。

  きょうのドル・円相場は午前に一時1ドル=109円70銭台と、前日の日本株終値時点109円10銭からドル高・円安方向に振れた。午後は同60銭付近で小動き。カンザスシティー連銀のジョージ総裁はブルームバーグ・テレビジョンのインタビューで、バランスシートを緩やかに縮小するプロセスについて、9月の発表を支持するとともに、米経済指標が現状レベルを保つなら、恐らく年内にもう1回追加利上げする機会があるだろうと述べた。

  週末の日本株は朝方から見直しの買いが先行、午後に入り堅調さを増し、日経平均は一時132円高の1万9485円まで上げた。証券ジャパンの大谷正之調査情報部長は、「上値の重い展開を予想し、朝方売っていた向きが相場の底堅さを警戒し、いったん買い戻しに動いた」と言う。もっとも、東証1部の売買代金は5日連続で2兆円を下回るなど低調。米債務上限の引き上げ問題、北朝鮮など地政学リスクに対する警戒感の強さもうかがわせた。

  ニュースサイトのアクシオスは、市場を混乱させる政府閉鎖の可能性が日に日に上昇しているとホワイトハウスや共和党指導者を引用し報道、その可能性は最大75%としている。北朝鮮はきょう、軍事優先政治の始まりを祝う「先軍節」を迎えた。昨年は、前日に潜水艦発射弾道ミサイルを発射していた。

  東証1部33業種は鉄鋼、繊維、輸送用機器、海運、非鉄金属、ガラス・土石製品、機械、卸売など26業種が上昇。鉄鋼は、前日に売り込まれる原因だった自動車用鋼板の値下げ観測によるマージン低下懸念が和らいだ。水産・農林、食料品、建設、倉庫・運輸など7業種は下落。

  売買代金上位では、ドンキホーテホールディングスとの資本業務提携したユニー・ファミリーマートホールディングスが上昇。日本郵便の宅配便値上げ観測で、競争力低下懸念が後退したヤマトホールディングスも高い。野村証券が目標株価を上げたワコムは急伸。半面、キーエンスや安川電機、カルビー、MonotaRO、UBS証券が判断を下げたパーク24が安い。

  • 東証1部の売買高は13億4361万株、売買代金は1兆7139億円、代金は4月17日以来の低水準
  • 上昇銘柄数は1172、下落は711
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