追加利上げ巡り米地区連銀総裁2人が対立する見解-インフレ低迷で

  • 指標が現状維持なら年内に追加利上げする機会あるとジョージ総裁
  • インフレ加速の兆候見られるまで辛抱強くあるべきだとカプラン総裁

An eagle sculpture stands on the facade of the Marriner S. Eccles Federal Reserve building in Washington, D.C., U.S.

Photographer: Andrew Harrer

世界の中央銀行トップが米ワイオミング州ジャクソンホールの年次シンポジウムに集結する中、米地区連銀総裁2人が予想外に低迷するインフレへの対応で、相反する立場を示した。

  同シンポジウムの今年の目玉は米東部時間25日午前10時(日本時間同午後11時)から始まるイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長の講演と、同日午後3時(日本時間26日午前4時)からのドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の講演だ。現在、世界的に経済成長が緩やかに改善し、失業率は低下しているものの、インフレ率は予想に反して伸び悩んでいる。

  同シンポを主催するカンザスシティー連銀のジョージ総裁は、24日に放送されたブルームバーグテレビジョンとのインタビューで、米経済指標が現状を保てば、恐らく年内にもう1回追加利上げする機会があるだろうと発言した。これに対し、ダラス連銀のカプラン総裁はCNBCとのインタビューで、年内の追加利上げはインフレ加速の兆候が認められるまで辛抱強く待つべきだと述べた。

  両総裁とも、4兆5000億ドル(約493兆円)に膨れあがったバランスシートを緩やかに縮小するプロセスについて9月に発表することを支持した。

  ジョージ総裁は年内追加利上げについて、「9月の連邦公開市場委員会(FOMC)会合に向けわれわれが準備する中で、私は向こう数週間のデータを検討し、なお道理にかなうかどうかを判断する」と説明。「現状に基づけば、なお機会があると思う」と語った。次回FOMCは9月19-20日に開催される。

  一方、カプラン総裁は利上げを決める前に、FOMCはより多くの時間をかけてインフレのデータを集めるべきだと主張。「年末までに行動しないと言っているのではなく、われわれには辛抱する能力があると言っているのだ」と述べた。

  カプラン総裁は今年のFOMC投票メンバー。ジョージ総裁は2019年に投票メンバーになる。

原題:Fed’s George, Kaplan Stake Out Inflation Debate at Jackson Hole(抜粋)

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