8月24日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドルは小反発、ジャクソンホール控え持ち高調整

  24日のニューヨーク外国為替市場ではドルが小反発。シンポジウムの開催地ジャクソンホールに主要中央銀行の当局者が到着する中、アジア・欧州時間で小じっかりとなった地合いを引き継いだ。

  値動きは小さく、25日に予定されているイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長やドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁の発言に備えたポジション調整にとどまった。軟調な米中古住宅販売や政府機関閉鎖の可能性を巡る駆け引きも、売買の手控えにつながった。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で0.5%上げて1ドル=109円56銭。対ユーロでは0.1%高い1ユーロ=1.1799ドル。主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.2%上昇。

  ユーロは米国時間に入って持ち直す場面もあった。損失覚悟の買い戻しから対円で上昇したことにつられた動きが背景にある。ECB政策委員会メンバーのハンソン・エストニア中央銀行総裁が現時点でユーロ高についてあまり懸念していないとの認識を示したものの、ユーロは対ドルで前日の高値1.1823ドル近くで上げ止まった。

  ドラギ総裁は米東部時間25日午後3時に講演する予定。トレーダーによると、ユーロ高について同様にあまり懸念していないとの見解を示せば、週末前で流動性が限定的な中を対ドルで1セント以上動く可能性がある。一方、最近のユーロ高に対し慎重な姿勢を示せば、ユーロは同じぐらい下落する可能性もある。

欧州時間の取引

  ユーロは対ドルで1.1800ドル近辺で推移した。ドルは対円で一時109円46銭まで上昇した後、米国債利回りと共に伸び悩んだ。
原題:Dollar Rangebound as Summer Market Awaits Jackson Hole Speeches(抜粋)
Dollar Nurses Small Gains as Jackson Hole Begins: Inside G-10(抜粋)

◎米国株:続落、中銀総裁の講演待ちで慎重姿勢-食品小売りが安い

  24日の米株式相場は下落。主要株価指数は日中、上げ下げを繰り返す展開となったが、結局下げて終了した。債務上限を巡る混乱やワイオミング州ジャクソンホールでの中央銀行総裁らの講演を控えて慎重姿勢が広がった。

  この日は食品小売りの銘柄が大きく下落。ホーメル・フーズとJMスマッカーの市場予想を下回る決算や、アマゾン・ドット・コムが買収したホールフーズ・マーケットで、来週から一部値下げを開始すると発表したことが背景にある。

  S&P500種株価指数は前日比0.2%安の2438.97。月初からは1%の値下がり。ダウ工業株30種平均はこの日、28.69ドル(0.1%)下げて21783.40ドル。 

  S&P500種の出来高は30日平均を12%下回った。 

  ナットアライアンス・セキュリティーズの国際債券責任者、アンドルー・ブレナー氏は「多くが様子見姿勢で、出来高は極めて少ない」と指摘。「市場はあすのジャクソンホールでの講演で何らかの材料が出ることを期待しているかもしれないが、私としては何か起きれば非常に驚きだ」と加えた。 

  カンザスシティー連銀がジャクソンホールで開催するシンポジウムでは、25日に米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長と欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁の講演が予定されている。

  S&P500種の業種別11指数ではヘルスケア株を除く10指数が下落。生活必需品株指数は1.3%安と、1日の下げとしては昨年11月以降で最大となった。

  同指数を構成する35銘柄のほとんどが値下がり。特にホーメル・フーズ、クローガー、JMスマッカーの下げが目立った。アマゾンによるホールフーズでの値下げ発表に反応した。

  トランプ米大統領は高い支持を得ている退役軍人関連の法案に債務上限引き上げ措置を盛り込むよう議会の共和党指導部に求めていたことを明らかにした。民主党の支持に依存せざるを得ない「めちゃくちゃ」な状況を回避する狙いだったという。

  しかし、共和党のマコネル上院院内総務とライアン下院議長は両法案を抱き合わせにしない決定を下したと、トランプ氏は24日、一連のツイッター投稿で不満を表明した。

  「可決が容易になるよう、高い支持を得ている退役軍人関連法案に債務上限法案を関連づけるよう私はマコネル院内総務とライアン議長に要請していた。彼らはそうしなかったから今、債務上限の承認は(いつもの)民主党の抵抗で大変な事になっている。すごく簡単にできたはずなのに、今はめちゃくちゃだ!」とツイッターで怒りをあらわにした。
原題:U.S. Stocks, Bonds Slip Before Yellen; Oil Drops: Markets Wrap(抜粋)
原題:U.S. Equities Decline as Staples Shares Have Worst Day of 2017(抜粋)
原題:Trump Blames Debt Ceiling ‘Mess’ on GOP Leaders in Congress (1)(抜粋)

◎米国債:原油相場下げ渋りで午後に売り拡大-朝方は政府閉鎖を警戒

  24日の米国債相場は反落。ニューヨーク原油先物の下げ幅縮小を背景に、午後に下落が加速、10年債利回りは日中最低水準近辺で引けた。朝方には、米政府機関閉鎖の可能性にを巡る警戒感の継続や、10年債先物のブロックトレードが主な手掛かりとなった。

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇して2.19%。

  ハリケーン「ハービー」が勢力を増す中で原油が下落し、それが米国時間の寄り付きで株式相場を圧迫する中、午前の米国債相場は小じっかりとなった。政府閉鎖の確率は最大75%とするアクシオスの報道が主な手掛かりとなって、10月12日に満期を迎える米財務省短期証券(Tビル)のレートは一時5bp低下した。

  バンク・オブ・アメリカの米短期金利戦略責任者、マーク・カバナ氏は、このところの10月償還証券のレート上昇は「国境の壁建設予算を確保するためなら政府閉鎖もいとわないとのトランプ大統領の警告、さらに債務上限の引き上げが考えられていた以上の難題だと思わせるトランプ氏のツイートが相まっての結果」だと指摘した。

  米財務省がこの日実施した5年物インフレ連動債(TIPS)入札の結果は、最高落札利回りが0.117%となり、投資家の需要を測る応札倍率は2.41倍と前回から低下した。

  25日は、米ワイオミング州ジャクソンホールでのカンザスシティー連銀主催シンポジウムで、ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁とイエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長が講演する予定。投資家は金融緩和縮小の時期的めどについての手掛かりを得ようと、これら講演に注目している。
原題:USTs Edge Lower Into Close as Oil Rebounds; Shutdown in Focus(抜粋)
原題:Treasury Bill Closest to Likely Debt-Ceiling Deadline Tumbles(抜粋)
原題:U.S. Stocks, Bonds Slip Before Yellen; Oil Drops: Markets Wrap(抜粋)

◎NY金:小反落、ジャクソンホール待ちでボラティリティー低下

  24日のニューヨーク金先物相場は小幅反落。価格変動の指標であるヒストリカルボラティリティー(60日)は2005年以来の水準に低下した。市場は金融政策引き締めのペースに関する手掛かりを得ようと、中銀当局者の発言を待っている。

  ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比0.2%安の1オンス=1292ドルで終了。この日は1289.30-1296.80ドルの小幅なレンジで推移した。

  ドラギECB総裁とイエレンFRB議長が25日に米ワイオミング州ジャクソンホールで講演する予定。

  「強気なセンチメントや意外な底堅さにもかかわらず、金は過去1週間にわたりいら立たしいほどのタイトなレンジを抜けることが出来ていない」-BMOキャピタル・マーケッツ(ニューヨーク)の金属トレーディング責任者タイ・ウォン氏。「トレーダーらは25日の講演者リストに載っているイエレン議長とドラギ総裁の『ダイナミック・デュオ』が新たな方向性を提供するかもしれないとみている」。

  銀先物も下落。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のプラチナとパラジウム先物は上昇。
原題:PRECIOUS: Gold Volatility at 12-Year Low Awaiting ‘Dynamic Duo’(抜粋)

◎NY原油:大幅反落、ハリケーンがテキサス州湾岸に接近

  24日のニューヨーク原油先物市場でウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は大幅反落。製油所が密集するテキサス州メキシコ湾岸にハリケーン「ハービー」が接近しており、原油からガソリンを精製する利益の指標であるクラックスプレッドは跳ね上がった。

  IAFアドバイザーズ(ヒューストン)の調査ディレクター、カイル・クーパー氏はハリケーンの接近について、「原油需要が大きく落ち込み、それに応じた落ち込みが石油製品の需要にもみられる」と指摘。「洪水が起きる非常に深刻なリスクがある」と電話取材に対して述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI原油先物10月限は前日比98セント(2.02%)安い1バレル=47.43ドルで終了。ロンドンICEの北海ブレント10月限は53セント下げて52.04ドル。
原題:Oil Slumps as Harvey Heads Toward Refineries on Texas Gulf Coast(抜粋)

◎欧州株:小反発、ジャクソンホール会合控え模様眺め

  24日の欧州株式相場は今週2回目の上昇となった。市場では金融政策についての手掛かりを得ようと、中央銀行要人が集まる米ジャクソンホールでの会合が待たれている。

  指標のストックス欧州600指数は前日比0.2%高の374.51で終了。上昇は295銘柄、下落は293銘柄だった。

  パーソナル用品・家庭用品株指数は過去3週間で最大の上げ幅。テクノロジー株指数は2日続落となった。
原題:Europe Stocks Edge Higher as Traders Await Monetary Policy Clues(抜粋)

◎欧州債:ドイツ債小動き、週末のイベントリスク警戒で売買低調

  24日の欧州債市場では、ドイツ債先物が極めて狭いレンジ内の動きにとどまった。動いた幅は1.6bpで、ジャクソンホール会合を見据え週末のイベントリスク警戒から出来高は最近の平均の約80%に低下した。

  欧州株が寄り付きから上昇したことを受け、中核国債が下落。ただ、米国勢が参入する時間帯に入ると米国の債務上限問題に再び注目が移った。

  過去2営業日売られていたイタリア債は下げ止まった。スペイン債は軟調で、10-30年債利回りはそれぞれ2-3bp上昇した。トレーダーによると、利益確定売りが出ていたもよう。
原題:Bunds Contained as Volumes Slide; End-of-Day Curves and Spreads(抜粋)

(外為、米国債、米国株を更新します.)
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