EUファンド運用者指令に見直し機運-MiFID2規制逃れで利用も

  • 規制のアービトラージの兆候あれば見直し必要とファーバー欧州議員
  • チューダーとブレバンはMiFID2の施行を前にライセンスを返上

欧州連合(EU)の金融・資本市場の包括的な規制、第2次金融商品市場指令(MiFID2)がまだ施行されてもいないにもかかわらず、現状に合った市場の監督を実現する見直し作業に政策担当者は既に追われている。

  資産家のポール・チューダー・ジョーンズ氏が創業したヘッジファンド運営会社チューダー・インベストメントと、同業のブレバン・ハワード・アセット・マネジメントは、第1次金融商品市場指令(MiFID)のライセンスを返上する一方、約2400の業者が認可を受け、報告義務や透明性要件に伴う負担が比較的少ないと考えられるEUのオルタナティブ投資ファンド運用者指令(AIFMD)のライセンスを確保した。

  世界の主要ファンド運営会社2社による今回の決定は、膨大な数の同業者がMiFID2の制約を免れる可能性を浮き彫りにしている。MiFID2との規制のギャップを埋めると期待されるAIFMDの見直しがEUで最近始まったが、MiFID2を主導した欧州議会の有力議員マルクス・ファーバー氏によれば、そうした数そのものが見直しの機運を高めている。

  ファーバー氏は「これらのEU指令を近づける調整が実現することを中期的に期待しており、それにより監督当局と市場参加者の区別なしに物事が容易になるはずだ」と電子メールで説明。こうした見直しは「規制上のアービトラージ(相違やずれにつけ込んで利益を得る動き)を示す何らかの兆候がある場合」には、特に必要になるとの認識を示した。

MiFID2とは-QuickTake

  EUの行政執行機関である欧州委員会は、EU内外の投資家やファンドにAIFMDが与える影響を検証する定期的な見直しを開始。欧州委当局者は、いかなる結論を導き出すことも、見直しの結果について臆測することも時期尚早だと述べた。チューダー・インベストメントの広報担当者は、コメントを控えている。

原題:Hedge Funds’ MiFID Defection Highlights Limit of EU Rule Revamp(抜粋)

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