ジャクソンホールで口先介入も通貨高持続か、試される当局者の影響力

  • 政策引き締め観測が対ドルでの上昇を下支え
  • 投資家はドラギECB総裁の25日の講演に注目

米ワイオミング州ジャクソンホールで今週開催される中央銀行関係者のシンポジウムは、各国当局者が対ドルで数カ月にわたり上昇した自国通貨に口先介入する機会になりそうだ。ただ、うまくいくとは限らない。

  なぜなら一部主要国で今後数カ月に見込まれる刺激策の縮小に外国為替市場のトレーダーが準備を整えているためだ。そんな背景の中で、当局者が通貨高に歯止めをかけるためにできることは、市場介入や金融引き締めの見送り以外にはほとんどない。

  ラフィキ・キャピタルの調査戦略責任者、スティーブン・イングランダー氏は「当局者発言が真剣に受け止められることはないだろう」と述べ、「通貨高は好ましくないと言うのはただだ。市場が気に掛けるのは、それについて何か行動を起こすのかどうかだ」と指摘した。

  投資家は欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁からの金融政策の手掛かりを待ち構えている。ドラギ総裁はカンザスシティー連銀主催の今回のシンポジウムで25日に講演する予定。ユーロは今年、経済見通しの改善や政治不安の後退を背景に対ドルで今年12%上昇し、1ユーロ=1.18ドル付近にある。

  ECB当局者らはインフレ率回復に向けた取り組みを妨げる通貨高のリスクに懸念を示しているが、市場関係者は依然、ECBが9月か10月に2兆3000億ユーロ(約296兆円)規模の債券購入プログラムの縮小を発表すると予想している。このため、口先でユーロ相場を押し下げようとしても長期的な影響は限られるとカルミニャック・ジェスチョンのマネーマネジャー、チャールズ・ゼラー氏は指摘する。

原題:Currency Rallies Test Central Bankers’ Powers to Sway Markets(抜粋)

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