【個別銘柄】鉄鋼株が下落、カルビー安い、日立建機やセガサミH上昇

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24日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  鉄鋼:新日鉄住金(5401)が前日比2.5%安の2555円、JFEホールディングス(5411)が4.4%安の2059円など。トヨタ自動車(7203)が部品会社向けに支給する自動車用鋼材の下期価格が上期比で下落する見通しになったと24日付の日本経済新聞朝刊が報道した。岩井コスモ証券の岩崎彰シニアアナリストは、自動車用鋼材の販売価格は現状維持、原材料価格の値下がりで下期はスプレッドが改善するとの期待感が強かったため、報道でスプレッド改善期待が後退しネガティブ、と指摘した。東証1部33業種の下落率で鉄鋼は1位。

  東京製鉄(5423):3.6%安の911円。JPモルガン証券は23日付で投資判断を「オーバーウエート」から「中立」に、目標株価を1060円から1020円に引き下げた。第2四半期にかけてはスクラップコスト上昇が先行する格好で業績モメンタムの低下が予想されると指摘。未達成リスクの高い第2四半期決算を前にいったんは様子見をするタイミングと判断した。

  カルビー(2229):3.7%安の3910円。大和証券は目標株価を4200円から4100円に引き下げた。投資判断は「3(中立)」で継続。北米事業は想定以上に商品力が低下し、事業の立て直しに時間がかかると分析。ジャガイモ不足が尾を引き国内業績も下振れするとみて2018年3月期の営業利益予想を305億円から280億円に減額した。会社計画は前期比4%増の300億円。

  日立建機(6305):1.9%高の2948円。野村証券は投資判断を「中立」から「買い」に、目標株価を2700円から3500円に引き上げた。世界の建機・鉱山機械需要の回復が強い上、今後の持続性も高いと分析。18年3月期の調整後営業利益は前期比2.4倍の670億円と会社計画の460億円を大きく上回る見通しと予想した。

  セガサミーホールディングス(6460):4.9%高の1544円。22日に配信を開始したスマートフォン向けゲームアプリ「マギアレコード 魔法少女まどかマギカ外伝」が24日午前時点でアップストアのゲーム総合売り上げランキングで3位となった。大和証券では、開発を担当したセガサミH子会社の収益拡大や連結業績への好影響が期待され同社株が買われたとの見方を示した。

  ゴールドクレスト(8871):8.9%安の2487円。SMBC日興証券は投資判断を「中立」から「アンダーパフォーム」に引き下げた。静岡県熱海市にある高収益・高利益率のマンション「ザ・クレストタワー熱海」の販売はほぼ完了、業績は18年3月期がピークとなる可能性があると分析した。

  東映(9605):9.4%高の1283円。一時1311円を付け、1990年7月以来の日中高値を付けた。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は投資判断を「中立」から「オーバーウエート」に、目標株価を1180円から1410円に引き上げた。前期収益好調の反動減がなく、18年3月期以降も営業利益で最高益更新が続くとの予想に変更。海外向け中心に動画配信やゲームアプリの収益拡大が従来想定以上に伸びるほか、日本映画市場が新たな拡大局面を迎え、収益拡大メリットを享受するとみる。

  三井金属(5706):1.8%高の575円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は18年3月期の経常利益予想を320億円から360億円に(会社計画300億円)、来期を400億円から420億円に増額した。カタリストの成長コア事業は機能材料の触媒と銅箔とし、極薄銅箔はスマホ新規用途向けの採用拡大で今期以降の収益けん引を実現しつつあると分析した。目標株価は400円から570円に引き上げ。

  静岡銀行(8355):2.6%高の940円。発行済み株式総数の1.65%、100億円を上限に29日から自社株買いを行うと23日に発表した。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、株式市場では自社株買いを評価する傾向で、三井住友トラスト・ホールディングスなど直近の他行の例から目先はポジティブ、と指摘した。

  日本シイエムケイ(6958):5.4%高の1118円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は目標株価を940円から1150円に引き上げ、投資判断「オーバーウエート」を継続した。新潟工場で工程改善プロジェクトの効果が早期に顕在化しており、コスト削減とアウトプットの向上が期待されると分析。18年3月期の営業利益予想を50億円から51億円(会社計画は前期比51%増の40億円)、来期を70億円から71億円に増額した。

  デンカ(4061):1.4%高の714円。グループのデンカ生研が心疾患リスクマーカー「sd LDL-C」測定試薬について、米食品医薬品局(FDA)の承認を取得したと23日に発表した。LDL-Cは悪玉コレステロールのこと。みずほ証券は、同証予想を上回る早い時期での承認取得でポジティブな印象と指摘、短期的に株価は強含む可能性があるとの見方を示した。

  シェアリングテクノロジー(3989):11%高の2275円。23日に発表した7月の月次流通総額は前年同月比56%増の6億9000万円だった。ユーザーの問い合わせ増加に対応するコールセンターの増強、ポータルサイトのコンテンツ強化などに取り組んでいる。

  nmsホールディングス(2162):17%高の1052円ストップ高。18年3月期の期末配当予想を5円から7円に引き上げると23日に発表。業績が計画に対し順調に推移していることを反映する。

  星光PMC(4963):2.4%高の1213円。茨城県龍ケ崎市にある同社工場のセルロースナノファイバー(CNF)実証生産設備を増強すると24日付の日刊工業新聞が報道した。CNFを化学処理で疎水化し樹脂の補強材とした複合材の実用化にめどがついたとし、17年末までに生産能力を従来の約3倍に引き上げるとしている。

  デジタルアーツ(2326):9.8%高の4215円。企業や官公庁向けのファイル暗号化・追跡ソリューション「FinalCode(ファイナルコード)」のVer5.3を29日からグローバルに提供すると24日発表した。パソコン上に保存しているフォルダーを丸ごと暗号化する機能「セキュアコンテナ」を搭載、フォルダーにある全てのファイルを並行して開くことが可能で、内部が直接編集できる。

  安楽亭(7562):1.3%安の4690円。横浜市は23日、同市青葉区の安楽亭あざみ野店で7月30日に食事をした2人が下痢などの症状を訴えて入院し、腸管出血性大腸菌O157が検出されたと発表した。

  

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