金利上昇リスク対応の世界債券ファンド、地域銀に需要-オリックス銀

オリックス全額出資子会社のオリックス銀行は、金融法人向けに世界13カ国の国債を中心に分散投資する円建てファンドを30日から販売する。買収したオランダの運用会社ロベコのモデルを活用。米欧で金利上昇懸念がある中、金利変動リスクに対応して超過収益の獲得を目指す。4月から投資信託市場に参入した同行にとって初の販売商品。

  運用対象は、各国国債やA格以上の政府保証債などの現物債と日米独の国債先物。過去20年間機能しているロベコの金利予測モデルを使い、日々の市場データやマクロデータなどの指標から金利の上昇・下落を予測する。金利が上昇(債券価格は下落)する際には、国債先物を売って疑似的に平均残存年限(デュレーション)を短くし、超過収益を獲得する。運用シミュレーションのリターンは過去3年間が年率3%、10年間が3.15%だった。

  長引く超低金利で国内機関投資家は資金を国内債券から外国債券にシフトしてきたが、昨年11月の米大統領選後に金利が急上昇し、外債投資で損失が発生。金融庁は金融機関の検査を強化する方針を打ち出しており、足元では外債投資を減らしたり、控えたりする投資家もいる。

  オリックス銀の森敦仁アセットマネジメント部長は、同ファンドは透明性の高いモデルを使ったリスク管理で「分散投資や金利上昇に備えたアクティブ運用で利回りを確保したい投資家からニーズは増えていく」とみている。既に余資の運用先に困る地方銀行や信用金庫、信用組合などから引き合いがあるという。傘下のロベコを活用して手数料などのコストを抑え、数年で1000億円程度の販売を目指す。

  森氏によると、販売するのは適格機関投資家向けの私募投信。ロベコのファンドを日本国籍の私募投信で提供するのは初めての試み。

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