ドラギECB総裁:柔軟な思考説く-独連銀総裁はQE継続に疑義

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欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は、中銀当局者は将来の経済の展開に備え柔軟な思考を持つことが必要だと説いた。

Mario Draghi, president of the European Central Bank (ECB), looks on during a news conference to announce the bank's interest rate decision at the ECB headquarters in Frankfurt, Germany, on Thursday, March 9, 2017. The European Central Bank doesn’t plan to announce a new round of free long-term loans to financial institutions after its policy meeting on Thursday, according to people familiar with the issue. Photographer: Alex Kraus/Bloomberg

ドラギECB総裁

Photographer: Alex Kraus/Bloomberg

  総裁は23日、ドイツのリンダウで講演。当局者らは「説得力を失った従来のパラダイムを守ることにこだわってはならない」と強調した。「10年前のように世界が変わった時は、金融政策やその他の政策を調整する必要がある」と語った。「これは大半の人にとって明白なことだが、全員ではない」と付け加え、量的緩和(QE)政策に批判的なドイツの関係者をけん制した。

  総裁は各国の取り組みにより「世界的に回復力が高まった」が、当局者は「新たな難題に対する準備を続けなければならない」と述べた。

  ECBにとって難題の一つは金融政策によるどの程度の支援がなお必要か、段階的な解除に市場がどう反応するかを判断することだ。

  債券購入を続ける必要性をドイツ当局は疑問視している。バイトマン独連邦銀行総裁は23日付の独紙ベルゼンとのインタビューで、QEを2018年に入っても続ける「強い」必要性を感じないとコメントした。

  ドラギ総裁は講演で、学術的な研究が金融政策の根拠になるとして、「緻密な研究に基づいた政策対応であれば、政治的な妥協に屈しにくく、大衆への説明もしやすくなる」と語った。フォワードガイダンスやQEのような新規の政策手段は景気とインフレの支援に有効であることを研究が示したとも述べた。

  総裁は講演後に記者団に「真剣な概念的分析の上に政策を構築することが必要だ。偏見や道徳観を基盤にするべきではない」と述べ、「『QEは不道徳だ。何もないところから金を作り出すのだから』などと言う人間がいる」と苦言を呈した。

原題:Draghi Says Central Banks Must Be Open-Minded to Meet Challenges(抜粋)
Draghi Urges Open-Minded Central Banking as Economy Changes (2)

(バイトマン氏の発言などを追加して更新します.)
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