きょうの国内市況(8月23日):株式、債券、為替市場

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●日本株は上昇、米税制改革の進展観測-繊維や通信、石油中心買われる

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  東京株式相場は上昇。米国の税制改革が進展するとの観測から前日の米国株が続伸し、投資家心理が好転した。直近の円高の勢い一服も支援材料。業種別では繊維株や情報・通信株が高く、海外原油市況の反発を背景に石油株も高い。

  一方、トランプ米大統領の発言をきっかけに昼休み時間帯の為替市場で円が強含むと、午後の主要株価指数は上げ幅を縮めた。

  TOPIXの終値は前日比3.93ポイント(0.2%)高の1600.05と4営業日ぶりに1600ポイントを回復、日経平均株価は50円80銭(0.3%)高の1万9434円64銭。

  三井住友アセットマネジメントの市川雅浩シニアストラテジストは、「ジャクソンホール会議待ちで明確な方向性が出にくい中、米税制改革で進展が見られるのではないかと好感された」と言う。一方、トランプ米大統領の政府機関の閉鎖を巡る発言については、「トランプ政権の幹部らが火消しをするとみられる。幹部らの発言を待ちたい」との認識を示した。

  売買代金上位ではキーエンスのほか、8月既存店の売上高が伸びたニトリホールディングス、みずほ証券が目標株価を上げた昭和電工が高い。半面、公募増資のアインホールディングスやアナリストが国内ビールサーバーの需要減退に懸念を示したホシザキが安く、JFEホールディングスや日本ペイントホールディングスも下げた。

  東証1部の売買高は14億5332万株。売買代金は1兆9038億円程度と3日連続で2兆円割れ。上昇銘柄数は1044、下落は842となった。

●債券先物が上昇、日銀オペ結果や株価伸び悩みで-超長期ゾーンは軟調

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  債券市場では先物相場が上昇。日本銀行が実施した国債買い入れオペで需給の引き締まりが示されたことや株式相場の伸び悩みが買い手掛かりとなった。半面、超長期ゾーンは軟調となり、相場全体の重しとなった。

  長期国債先物市場で中心限月9月物は前日比変わらずの150円74銭で取引開始。いったん150円66銭まで下落したが、午後はプラスに転じ、150円79銭まで上昇。結局は3銭高の150円77銭で引けた。

  みずほ証券の稲垣真太郎マーケットアナリストは、「日銀オペの結果は落札金利は無難な範囲だったが、応札倍率が低下するなど全体的にしっかりした内容だった。日本株の伸び悩みも支えとなったようだが、基本的にはジャクソンホール会議までは動きにくい」と話した。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の347回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)高い0.04%で始まり、その後は0.035%で推移した。超長期ゾーンでは、新発20年物の161回債利回りは1bp高い0.55%、新発30年物の55回債利回りは0.5bp高い0.835%にそれぞれ上昇した。

  日銀が実施した国債買い入れオペでは、残存期間「1年3年以下」が2800億円、「3年超5年以下」が3300億円、「10年超25年以下」が2000億円、「25年超」が1000億円と、いずれも前回と同額。オペ結果によると、応札倍率が4本とも前回から低下し、売り圧力の弱まりが示された。

●ドル・円が反落、トランプ大統領発言を嫌気-109円前半

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  東京外国為替市場ではドル・円相場が4営業日ぶり高値から反落した。トランプ米大統領が壁建設費用を巡って政府機関の閉鎖も辞さない姿勢を示したことなどが嫌気された。朝方は米税制改革の前進期待から1ドル=109円台後半まで上昇していた。

  午後3時37分現在のドル・円は前日比0.2%安の109円39銭。朝方は前日の米国株高や米金利上昇を受けて109円83銭までドル買い・円売りが進んだが、正午前にトランプ大統領の発言が伝わるとドル売り・円買いが強まり、午後には109円33銭まで値を下げた。

  みずほ証券の上野泰也チーフマーケットエコノミストは、「トランプ政権は戦略もブレーンもいない危うい政権との見方は変わっていない」とし、「行き詰まり感が出るのは時間の問題」と指摘。大型減税の実現の可能性についても懐疑的にみており、「大きなドル安の流れは明確」と話した。

  ユーロ・円相場は朝方に1ユーロ=129円12銭まで上昇した後伸び悩み、午後には128円51銭まで下落。一方、ユーロ・ドル相場は1ユーロ=1.17ドル台半ばと前日の海外市場で付けた安値(1.1745ドル)付近でもみ合う展開が続いた。

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