米FRBのバランスシート縮小計画がアジア新興国のリスクに

  • 印首相とフィリピン大統領、インドネシア大統領はインフラ整備図る
  • バランスシート縮小が投資家を遠ざける可能性がある

インドとインドネシア、フィリピンのポピュリスト(大衆迎合主義)的な政治主導者はそれぞれ、国内の道路、鉄道、港湾の整備を公約して当選を果たした。国民はインフラ投資が経済成長の発火点になり、中国のように急成長を実現できると期待した。

  インドのモディ首相は2017年度に過去最大の600億ドル(約6兆5700億円)をインフラに投じる意向。フィリピンのドゥテルテ大統領はインフラ支出を国内総生産(GDP)の7%にする目標を掲げた。インドネシアのジョコ大統領は就任以来、新たに7000キロメートルの道路と4カ所の空港を建設、先週にはさらなる建設を公約した。

ブルームバーグのEnda Curranがアジア新興国のインフラ支出拡大計画を報告

(出所:Bloomberg)

  世界的に高利回りの投資機会が乏しくなる中、若年層人口の多さや世界で有数の高い成長率に誘われて海外の投資資金が流入し、インフラ整備の資金源の一部となっている。米利上げで足をすくわれた途上国も過去にはあったが、3カ国はその影響を乗り切り、経済の底力を示した。
 
  しかし現在、米金融当局は4兆5000億ドル(約493兆円)規模のバランスシート縮小という未知の領域に入ろうとしており、3カ国で以前の脆弱(ぜいじゃく)さが再浮上しつつある。3カ国が直面している問題は中国と異なり、計画のために必要な工業や輸出、国内の貯蓄ベースがないということだ。

原題:Yellen Risks Exposing Old Vulnerabilities in Emerging Asia(抜粋)

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