ダリオ氏の忠告、市場は既に傾聴か-「今はリスク縮小」反映する動き

  • 株式と債券、為替のボラティリティー指数はいずれも底打ち
  • 小型株の下げはより幅広い株価調整の予兆となる可能性

今はリスクを減らすべき時だと複数の著名投資家が主張し、ヘッジファンド運営会社ブリッジウォーター・アソシエーツの創業者で資産家のレイ・ダリオ氏もこれに同調したが、センチメント指標はこのメッセージが市場に既に届いていることを示している。

  米国の政治が国内の分断と対外的な孤立を招く中で、投資家はもはや危機から次の危機に向けて穏やかに航海できる状況ではない。ボラティリティーが上昇傾向となる一方、プットオプション(売る権利)の取引が増え、小型株も下げている。

モルガン・スタンレーの米国株式チーフストラテジスト、マイク・ウィルソン氏が市場のリスクについて説明

(出所:Bloomberg)

  価格変動は株式と債券、為替市場全体を通じて増大。JPモルガン・グローバルFXボラティリティー指数とシカゴ・オプション取引所(CBOE)のボラティリティー指数(VIX)、メリルリンチ・オプション・ボラティリティー指数は6月と7月、8月にそれぞれ底を打った後、いずれも上向き傾向にある。

  S&P500種株価指数のプットオプションの取引は先週時点で過去3カ月のピークに達し、コールオプション(買う権利)に対する比率は2016年1月以来で最も大きくなった。

  株価が天井を打ち、ボラティリティーも底離れしていることは、必ずしも暴落を懸念していないとしても、投資家が市場のリスクに目を覚ましつつある状況を示唆する。大幅な価格変動に備えるコストを反映するCBOEのスキュー指数は、年初来の高水準をなお下回っているものの、上昇傾向にある。

  一方、ラッセル2000種指数は4週連続で下落し、7月に記録した高値から約7%下げている。ソシエテ・ジェネラルはより幅広い株価調整の予兆となる手掛かりとして、ラッセル指数の動向を注視するよう投資家に勧めている。

原題:Dalio Warnings on Risk Find Market Already Heeding His Advice

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