米国のミレニアル世代がついに郊外に引っ越し、大型SUVも購入

米国のミレニアル世代は親の世代と同様に、大きなスポーツ型多目的車(SUV)を伴ってついに郊外に住み始め、独自のベビーブームを始動させた様子だ。

  不動産サイト運営の米ジロー・グループのデータによると、18-34歳で構成されるこのグループは米国の住宅購入者に占める割合(42%)が他のどのグループよりも高く、その約半数が郊外に住んでいる。家族が増えるのに応じて大きな家を買い、自家用車もより大きなものに買い換えている。フォード・モーターでは、業界全体の大型SUV販売台数の伸び率が2017年上半期に11%となり、中型SUV(9%増)や小型SUV(4%増)をしのいだと推計している。

  ミレニアル世代は住宅購入を目指して貯金するより高価なアボカド・トーストを食べる方に興味があると小言を言っていた向きは、この郊外へのシフトにびっくりするかもしれない。この世代の多くは多額の学資ローン債務を抱えて学校を卒業し、軟調な雇用市場の中で仕事に就いた後、結婚や子作り、家の購入を遅らせてきた。だがこれらの逆風を克服するミレニアルが増えるにつれ、子供を育て、家を手にし、大きなSUVに乗って郊外に住むという、ベビーブーマー世代の両親が送ったような生き方をその多くが求めるようになった。

  ジローのチーフエコノミスト、スベンジャ・グデル氏は「親の家の地下に住んでいる人はまだ少なからずいるが、そこから別の家に引っ越す人が増えており、健全な住宅需要が続く見通しだ。ミレニアルは結婚や子育て開始時期と同様、家の購入も遅らせていたが、今では親と非常に似た決定を下している」と指摘。この世代に属すグデル氏は、アウディのSUV「Q5」が自家用車であることを明かし、「子供を連れて出掛けるのはとても大変なので、確かに十分なスペースが必要になっている」と付け加えた。

  フォードの米国販売アナリスト、エリック・マークル氏はインタビューで、中型および大型SUVの購入者に占める割合が現在最も高いのは、ジェネレーションX(X世代、35-44歳)だと指摘。約8000万人のミレニアル世代のうち2500万人が今後10-15年にこの35-44歳の年齢に達するが、「すでに始まっている、大型・中型SUV販売増の段階的な加速をけん引するだろう」と述べた。

原題:Millennial Americans Are Moving to the ’Burbs, Buying Big SUVs(抜粋)

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