8月22日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は 次の通り。

◎NY外為:ドル上昇、ジャクソンホール会合控えて薄商い

  22日のニューヨーク外国為替市場では主要10通貨に対するドルの動きを示すブルームバーグ・ドル・スポット指数が上昇。地合いが改善され、世界的に株が値上がりし、米国債利回りが上昇した。

  ニューヨーク時間午後5時現在、ドルは対円で0.5%上昇して1ドル=109円57銭。対ユーロでは0.5%高の1ユーロ=1.1762ドル。ブルームバーグ・ドル・スポット指数は0.3%上昇。

  投資家は引き続きカンザスシティー連銀が今週後半にジャクソンホールで開く年次シンポジウムに注目している。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長やドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁など要人が参加する同シンポジウムを控えて、リスクある投資が抑制された。ドルは10カ国(G10)通貨の全てに対して上昇した。

  ロンドン在勤のトレーダーによると、この日の取引は低調かつ散発的で、「視界不良」だった。米税制改革で個人と企業の税負担を軽減する財源を確保する手段について、トランプ米大統領の上級顧問らや共和党議員らは共通の見解に達したとポリティコが事情に詳しい関係者5人の話を基に報じたことも、地合い改善に寄与した可能性がある。

欧州時間の取引

  公に話す権限がないとして匿名を条件に述べたトレーダーによると、邦銀による根強いドル買いがドルを109円超へと押し上げた。
  
  ユーロは対ドルでこの日の安値1.1745ドルを付けた。ジャクソンホールの講演でドラギ総裁は新しい政策は表明しないと報じられているが、景気動向やインフレ見通しに関しては避けられないとみられている。
原題:Dollar Gains, Recouping Monday Losses, Amid Muted Trading Flows(抜粋)
原文:Trump Team Is Said to Make Strides on Tax Reform Plan: Politico(抜粋)

◎米国株:続伸、税制改革の動きが前進との見方-リスク選好強まる

  22日の米株式相場は続伸。1週間で最大の上げとなった。トランプ政権の税制改革への取り組みが大きく前進しつつあるとの見方が強まったほか、欧州株上昇の流れも引き継いだ。

  米税制改革で個人と企業の税負担を軽減する財源を確保する手段について、トランプ米大統領の上級顧問らや共和党議員らは共通の見解に達したと、ポリティコが事情に詳しい関係者5人の話を基に報じた。この日の市場の動きを見ると、リスク選好が強まったことが示唆される。

  S&P500種株価指数は前日比1%高の2452.51。ダウ工業株30種平均は196.14ドル(0.9%)上げて21899.89ドル。

  ナスダック総合指数は1.4%高。ナスダック100指数は1.5%上げた。

  S&P500種の出来高は30日平均を20%下回った。

  エバーコアISIのポートフォリオ戦略責任者、デニス・ディバッシャー氏は、世界の中央銀行は金融状況が引き締まり過ぎることはまったく望んでいないため、現在の市場では誰も大きくネガティブに傾いてはいないと述べた。

  S&P500種の業種別11指数では情報技術が1.5%高と最大の上げ。「FANG」銘柄と呼ばれるフェイスブックとアマゾン、ネットフリックス、グーグルも好調だった。

  このほかヘルスケア株なども買われた。個別銘柄ではバーテックス・ファーマシューティカルズやアレクシオン・ファーマシューティカルズ、リネジェロン・ファーマシューティカルズが高い。またペリゴやイーライ・リリー、ファイザーなども上げた。

  今週は特に重要な経済指標の発表がないことから、ワイオミング州ジャクソンホールでカンザスシティー連銀が主催する年次シンポジウムに注目が集まっている。同シンポジウムは24日に始まる。
原題:Stocks Rise as Political Tension Cools, Bonds Slip: Markets Wrap(抜粋)
原題:Tech, Healthcare Rise Amid Risk-On Tone for S&P 500: Sector Wrap(抜粋)
原題:Trump Team Is Said to Make Strides on Tax Reform Plan: Politico(抜粋)
原題:U.S. Stocks Rise Most in a Week on Signs Political Tension Eases(抜粋)

◎米国債:大幅反落、税制改革で前進との報道で株価が上昇

  22日の米国債相場は活発な商いとなり、大幅反落。米国株が寄り付きから堅調を維持したことから、米国債は売られ、この日の安値付近で終えた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比3ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上げて2.21%。

  トランプ政権が税制改革に向け大きく前進したとのポリティコの報道が材料視され、リスク資産が早い時間から上昇。さらにドルが対円でしっかりの展開となったことが国債価格の下落に拍車をかけた。

  早い時間帯に償還年限の長い国債が比較的よく持ちこたえたことで、5年債と30年債の利回り差は一時99.2bpと、7月11日以来の水準に縮小した。

  共和党のマコネル上院院内総務は21日、ムニューシン米財務長官と共に参加したケンタッキー州でのイベントで「債務上限を引き上げない可能性はゼロだ」とし、上限引き上げを約束した。それでも債券市場には、米国がデフォルト(債務不履行)に陥る可能性を巡る懸念が根強い。10月に償還を迎える財務省短期証券(TB)レートは、連邦政府の資金が10月上旬から中旬に枯渇する可能性があるとの観測を反映している。

  BMOのストラテジスト、イアン・リンジェン、アーロン・コーリ両氏は22日付のリポートで「TB投資家のリスク解釈は全く異なっている」と指摘した。
原題:Treasuries Sell Off, Equities Gain as Tax Reform Seen Advancing(抜粋)
原題:Tax Talk Coincident Hard to Ignore as Debt Ceiling Draws Near(抜粋)
原題:Benchmark Treasury Bill Rates Rise After Soft 4-Week Auction(抜粋)

◎NY金:小幅下落、ジャクソンホール会合待ちで手控え

  22日の金先物相場は、小幅に下落。今週後半に開催されるジャクソンホール年次シンポジウムでの主要国中銀首脳らの発言が注目されている。

  • ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物12月限は前日比0.4%安の1オンス=1291.00ドルで終了
  • 「重要な抵抗線を上抜けるか、頭打ちで後退するか。今週は材料がいくつもある」とTDセキュリティーズの商品ストラテジスト、ライアン・マッケイ氏(トロント在勤)は指摘。材料として「米国の経済指標、ジャクソンホールでの中央銀行当局者の講演、北朝鮮を巡る地政学的情勢」を挙げた
  • 銀先物は下落
  • ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のパラジウム先物は、過去16年の最高値付近で取引されたあと、0.7%安の932.35ドルで引けた。21日には、2001年以来の最高値、942.55ドルを付けていた。プラチナ先物は下げた

原題:PRECIOUS: Gold Drops as Investors Count Down to Yellen, Draghi(抜粋)

◎NY原油:反発、在庫の減少観測で買い-8週連続で縮小か

  22日のニューヨーク原油先物市場でウェスト・テキサス・インターミディエート(WTI)先物は反発。米国の原油在庫の減少が続くとの見方から買いが入った。

  ブルームバーグの調査によると、23日にエネルギー省が発表する在庫統計で原油は8週連続での縮小が予想されている。リビアのシャララ油田からザウィア輸出ターミナルへのパイプラインは閉鎖された後に再開された。

  PNCキャピタル・アドバイザーズの石油・株式アナリスト、ポール・クロボ氏(フィラデルフィア在勤)は「在庫統計を前にポジション調整が起こっている」と指摘。投資家は原油在庫の減少が続くかどうかを確かめたいようだと述べた。リビア情勢については「生産が回復しているものの、それを維持する能力が鍵になることを引き続き浮き彫りにしている」と述べた。

  ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI原油先物9月限は前日比27セント(0.6%)高い1バレル=47.64ドルで終了。同限月はこの日が最終取引日。中心限月である10月限は30セント高の47.83ドルで終えた。ロンドンICEの北海ブレント10月限は21セント高の51.87ドル。
原題:Oil Edges Up as U.S. Crude Stocks Seen Slipping for Eighth Week(抜粋)

◎欧州株:ストックス600上昇-化学株は4カ月ぶり大幅高

  22日の欧州株式相場は1週間ぶりの大きな上げとなった。業種別指数では19指数のうち18指数が上げ、化学株は4カ月ぶりの大幅高を演じた。

  指標のストックス欧州600指数は前日比0.8%高の375.80で終了し、200日移動平均を再び上回った。化学株と鉱山株がそれぞれ1.7%上げたほか、自動車株は4営業日ぶりに買われた。

  個別銘柄では、英小売りのテスコが4.1%上昇。スイスの歯科インプラントメーカー、ストラウマン・ホールディングは3.8%高、英エンジニアリング会社バルフォー・ビーティーは3.7%上げた。一方、英金融サービスのプロビデント・フィナンシャルは66%安と急落。英保険会社AAは6.1%値下がり。
原題:European Stocks Gain as Chemical Firms Rally to Four-Month High(抜粋)

◎欧州債:イタリア国債が下落-ドイツ債ほぼ変わらず

  22日の欧州債市場ではドイツ国債先物がほぼ変わらずとなった。一方でイタリア国債は急落した。今週のドラギECB総裁講演と来週からの起債再開を控えてポジション調整が進み、これまで人気だったキャリー取引が解消されつつあることが背景にある。

  イタリア国債は先物主導で寄り付きから下げ、国債利回りのベアスティープ化が進んだ。9月の起債再開を控えて、アナリストらはイタリア国債に対しいっそう弱気に傾いている。JPモルガンとBNP、バークレイズは同国債にいずれも弱気。

  ドイツ国債先物も寄り付きから下落。米政権を巡る混乱が沈静化しつつある様子でリスク志向が回復、欧州株高となったことが要因。先物の大規模なブロック取引成立を受けて、その後は下げを埋める展開。
原題:BTPs Slide, Bunds Close Flat; End-of-Day Curves and Spreads(抜粋)

(NY外為を更新します.)
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