LIBORに別れを告げる前に、裏付け上場投資証券が登場

  • 英当局、LIBOR廃止の方向を打ち出す-ETNはこの後に発売
  • 金利への感応性、唯一LIBORが理にかなう指標-ジャナス

いずれは消えるロンドン銀行間取引金利(LIBOR)を沈着冷静に使い続ける投資家がいる。

  不祥事でイメージダウンとなった指標金利の終わりは近いと知りながら、ジャナス・ヘンダーソン・グループはLIBORに連動する上場投資証券(ETN)を新しく2本開始した。

  タイミングが悪かったかもしれない。英金融行動監視機構(FCA)は先月、LIBOR設定のための金利申告を銀行に義務付けるのを2021年末でやめると発表。LIBOR不正操作の訴追を背景に、これに代わる単一または複数の指標金利についての臆測が飛び交っている。

  しかしETN2本を先週投入したジャナスは、そんな臆測は気にしていないもようだ。上場商品責任者のニック・チャーニー氏は「これらの商品の主な目的は金利リスクの管理だ。今日それを行う最も流動性の高い道具はLIBORだ」とし、LIBORが他の指標金利に取って代わられるとしても「まだまだ先のことだ」と語った。

  ベロシティーシェアーズのブランドで販売される「ロングLIBOR・ETN」と「ショートLIBOR・ETN」は、LIBOR予想に基づく投資を可能にする商品。指数は向こう8四半期の期末ユーロドル先物が示唆するフォワード3カ月物ドルLIBORから算出される。

  ブリーン・キャピタルのマクロ戦略責任者、ピーター・チア氏は廃止が決まっている指標金利に連動する商品は理想的とは言えないと話す。「長命な商品を設計しようとするなら、LIBORには疑問符が付いていることを考慮しなければならないはずだ」と同氏は述べた。

  しかしLIBORが段階的に姿を消すとしても、それには時間がかかる。350兆ドル(約3京8300兆円)を超える金融商品がLIBORに連動しており、談合・操作スキャンダルが発覚した後も指標であり続けることを支えている。パシフィック・インベストメント・マネジメントは今月、代替の指標金利が定着するまで銀行は自発的にLIBORの提示を続けるだろうとの見方を示した。

  ジャナスのチャーニー氏は「金利への感応度が最も高い商品を作り出すことを目指した。それに成功したと思う。LIBORは現時点で唯一理にかなう指標金利だ」と述べた。

原題:Death Knell of Libor Heralds Structured Notes Backed By...Libor(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE