河野外相:北朝鮮への圧力、中国やロシアとも話をすることが大事

  • 中国からしても今の北朝鮮は納得のいく状況ではない
  • 対中関係では祖父・一郎、父・洋平両氏のアセット最大限使う

河野太郎外相は22日、核・ミサイル開発を進める北朝鮮への圧力を強化するため、中国やロシアとも議論することが大事だと述べた。ブルームバーグなどのインタビューで語った。

  河野氏は「中国からしても今の北朝鮮というのは必ずしも納得のいく状況ではない」とした上で、日中間でも北朝鮮への対応について議論をしていくべきだとの考えを示した。さらにロシアに対しても、「北朝鮮にプレッシャーをかけてくれということを日本から言うことは大事」と述べ、日ロ間での議論の必要性にも言及した。

河野太郎外相

Photographer: Kiyoshi Ota/Bloomberg

  大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発を進める北朝鮮には、国連の安全保障理事会で石炭などの輸出を禁止する新たな制裁決議が採択された。河野氏は決議の確実な履行が必要と語る一方、「中国が石炭を買わないと東南アジアにその分、流れているという話もある」と指摘。そういった「抜け穴」をふさぐことが必要とした。北朝鮮と軍事演習や物品の取引を行っている国には、「北朝鮮をこのまま野放しにはできない」と働き掛けていくべきだと述べた。

  河野氏は神奈川県出身の54歳。米ジョージタウン大学を卒業し、96年の衆院選で初当選。衆院外務委員長、国家公安委員長兼行政改革担当相などを歴任した。父親の河野洋平元衆院議長も外相経験者で、親子2代での就任となった。洋平氏は93年、官房長官として慰安婦問題で日本軍の関与を認める談話を出した。祖父の一郎氏も農相などを務め周辺諸国との外交に尽力した。

  河野外相は今後の対中外交の場面では、「一郎さん、洋平さんのアセットは最大限使わせてもらおうと思っている」とも話した。父の洋平氏は日中の経済交流を進める団体「日本国際貿易促進協会」の会長として衆院議員引退後も中国要人と会談を重ねている。

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