中国の大連万達、ロンドンの土地取得を断念-海外投資の監督強化で

  • 傘下企業がナインエルムズの土地10エーカーを買い入れる計画だった
  • 万達は昨年まで海外資産取得に非常に熱心な中国勢の一角だった

中国政府が対外投資の監督を強める中で、資産家の王健林氏率いる中国の不動産開発会社、大連万達集団はロンドンでの4億7000万ポンド(約660億円)相当の土地取得計画を撤回した。

  万達はブルームバーグに22日示した資料の中で、傘下のインターナショナル・リアル・エステート・センターはナインエルムズ地区の土地10エーカー(約4万平方メートル)の取得をもはや目指していないと説明。英不動産持ち株会社セント・モドウェン・プロパティーズは21日、フランスの建設会社ヴァンシとの合弁会社がこの土地を売却したと発表したが、買い手は明らかにしていなかった。

  万達は昨年まで海外資産取得に非常に熱心な中国勢の一角だったが、投資活動を縮小しつつあることが示された。同社は先月、ホテル・テーマパーク資産の大半を約95億ドル(約1兆400億円)で融創中国広州富力地産に売却することで合意した。

  中国共産党は人民元の値下がり進行を防ぐため資金流出の取り締まりを強化しており、今年に入り万達のほか、安邦保険集団復星国際海航集団といった海外投資に熱心な大手企業に対する監視を厳格化している。政府は先週、海外投資に関する新たなルールを打ち出し、不動産やホテル、エンターテインメントなどの業界における「理にかなわない」とみる資産取得に反対する方針を明らかにしている。

原題:Wanda Scraps $606 Million London Land Purchase Amid Pressure (1)(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE