ドル・円が上昇、日本株の底堅さや米金利上昇で円売り優勢-109円前半

更新日時
  • 北朝鮮リスク警戒で上値も限定、ジャクソンホール待ち
  • ドル・円、上に行くには雰囲気の改善が必要-みずほ証

東京外国為替市場ではドル・円相場が1ドル=109円台前半に上昇。日本株の底堅さや米金利の持ち直しを背景にドル買い・円売りが優勢となった。半面、週後半にジャクソンホールでのシンポジウムを控えて積極的に動きづらく、北朝鮮リスクへの警戒も続く中、上値は限られた。

  22日午後4時5分現在のドル・円は前日比0.4%高の109円42銭。朝方に108円89銭まで軟化した後、じりじりと値を切り上げ、一時109円46銭を付けた。

  みずほ証券の鈴木健吾チーフFXストラテジストは、4月に付けた年初来安値(108円13銭)を更新するほどの材料もない中で、108円台後半になると「調整的な買い」が入ってくるが、「上に行くには雰囲気が改善しないといけない」と指摘。基本的には「金曜のイベント待ち」で、目先は108円台後半から109円台後半のレンジで「株などを理由にしながらもみ合う」展開が続くと予想した。  

  クロス円も小じっかり。ユーロ・円相場は0.2%高の1ユーロ=128円99銭で、一時129円18銭と3営業日ぶりの水準までユーロ買い・円売りが進んだ。

イベント待ち

  米連邦準備制度理事会(FRB)とイエレン議長と欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は米ワイオミング州ジャクソンホールで開かれるカンザスシティー連銀主催の年次シンポジウムに出席、25日に講演する。また、25日は北朝鮮の「先軍節」で、米韓共同軍事演習が続く中、北朝鮮の動向が警戒されている。

ジャクソンホールについてはこちらの記事をご覧ください。

北朝鮮情勢についてはこちらの記事をご覧ください。

  上田ハーローの中村勉ストラテジストは、米韓合同軍事演習は今のところ大事には至っていないものの、朝鮮半島情勢の緊迫感の高まりからリスクオフの動きには反応しやすく、積極的にドルを買う地合いではないと指摘。 クレディ・アグリコル銀行の斎藤裕司外国為替部長は、ジャクソンホールもあり、ドル・円は「108円50銭、109円レベルにオプションがあることなどを考慮すると、値幅は往復で出ても結局109円近辺のレンジ相場のような感じだろう」と話した。

  22日の東京株式市場では、日経平均株価はプラス圏に浮上する場面も見られたが、結局前日比横ばいで取引を終えた。
  
  米10年債利回りは時間外取引で2.20%へ上昇。前日の米国市場では2.18%と6月下旬以来の水準に低下していた。

  米金利の持ち直しを背景にユーロ・ドルは1ユーロ=1.18ドル台前半から一時1.1787ドルまでじり安。同時刻現在は1.1790ドルとなっている。

  三井住友信託銀行マーケット金融ビジネスユニット西日本営業推進チームの西田朋広チーム長は、ドラギ総裁の発言待ちだとし、「タカ派の発言が出て引き締めを織り込ませに行けば、一段高を試す」と予想。一方、タカ派発言が出ずに市場が失望すれば、「もう一段の調整が続き、1.15ドルまで行ってもおかしくない」と述べた。

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