北朝鮮は22日、米国が米韓合同軍事演習への警告を無視したため、「無慈悲な報復」に直面するだろうと警告した。

  朝鮮中央通信(KCNA)は朝鮮人民軍のスポークスマンを引用し、米国が北朝鮮は「傍観している」と考えるのは誤りだと伝えた。KCNAは軍事演習の継続と米軍当局者の韓国訪問が朝鮮半島で「模擬戦争」の環境を作り出していると指摘した。

  KCNAは米国に対し、北朝鮮が「引き金に指を置き、いつでも報復の砲撃のシャワーを浴びせる準備をしながら」米側の行動を注視していることを決して忘れるべきでないと述べた。

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  米国のハリス太平洋軍司令官は同日、ソウル南方にある在韓米軍の烏山空軍基地で記者会見し、合同演習について外交努力を支えるものだと主張。北朝鮮問題の外交的解決を呼び掛けた。また、軍はあらゆるシナリオに対応できなければならないと指摘し、「米国の領土に入ってくるいかなるミサイルも破壊する」能力について「絶対の自信を持っている」と述べた。

  北朝鮮の「金正恩労働党委員長がもたらす問題に対する外交的な解決策を望む」とした上で、「強力な軍事努力に裏付けられた強力な外交努力が鍵だ。信用される戦闘能力は外交の支えであって妨げではないからだ」と語った。  

  韓国の文在寅大統領は21日の閣議で、米韓合同演習をさらなる挑発の口実に使うべきではないと北朝鮮をけん制。演習は「朝鮮半島の軍事的緊張を高めることを意図したものではない」と言明していた。

  韓国の聯合ニュースが匿名の同国政府当局者の話として報じたところでは、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長は8月初めに軍事境界線から約1キロ離れた警備所を訪問した。韓国軍はこの訪問を異例の行動と受け止め、軍事的挑発を阻止する準備を整えているという。聯合ニュースはまた、北朝鮮が米領グアム付近へのミサイル発射も辞さないことを示唆する動画を公表したと伝えた。

原題:North Korea Says U.S. Faces ‘Merciless Revenge’ Over Drills (1)(抜粋)
North Korea Says U.S. Faces ‘Merciless Revenge’ Over Drills (2)

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