KKR、ニューヨーク市年金から30億ドルの投資を近く確保-関係者
David Carey-
PEやインフラ、クレジット商品、不動産など複数の戦略に投資へ
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11年以降、年金と運用会社の大型のマルチ戦略契約が人気を博す
代替資産運用会社の米KKRは近く、ニューヨーク市の年金基金から30億ドル(約3270億円)のコミットメントを確保する。この資金はKKRの運用プラットフォーム全般に投資する。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
今回のコミットメントは、年金の資金を複数の戦略に投資するために設立された10億ドル超のセパレートリー・マネージド・アカウント(SMA)の最新事例。SMAは単一の運用者が手掛け、手数料に関して優遇措置があるケースが多い。
ニューヨーク市の5つの退職年金基金からのコミットメントは市の承認を得ているが、まだ最終決定ではない。資金はプライベートエクイティ(PE、未公開株)やインフラ、不動産、クレジット商品へと投資される。関係者1人が匿名を条件に明らかにした。
KKRとニューヨーク市の担当者はコメントを控えた。
2011年以降、年金基金と個々の運用会社の間で大型のマルチ戦略契約が人気を増している。同年にテキサス州の教職員退職年金基金はKKRやアポロ・グローバル・マネジメントのSMAにそれぞれ30億ドルを投じる契約を結び、その後50億ドルに増額した。ニュージャージー州の年金も同年、大手代替投資会社ブラックストーン・グループと18億ドルの契約を結んでいる。
原題:KKR Is Said to Near $3 Billion New York City Pension Pledge(抜粋)
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