JTがフィリピンたばこ大手マイティーの資産を買収、約1048億円

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日本たばこ産業(JT)は22日、フィリピン2位のたばこメーカー、マイティーからたばこ事業に関連する資産を468億フィリピン・ペソ(約1048億円)で取得すると発表した。JTは経済成長を続けるフィリピンのたばこ市場で4分の1以上のシェアを獲得することになる

  発表資料によると、JTが取得するのはマイティーの流通販売網や製造設備、製品や半製品、原材料などの在庫、商標などの知的財産権。買収手続きは2017年7-9月期中に完了する予定。必要な資金は手元資金や借り入れでまかなうことを予定しており、今期(17年12月期)の連結業績に重要な影響はないとしている。

  日本国内の紙巻きたばこ市場の縮小が加速する中、JTは新興国を含めた海外市場を強化しており、フィリピンなどを将来成長性が見込める市場と位置付け投資を拡大している。同社は4日に、インドネシアのたばこメーカーと流通・販売会社を6億7700万ドル(約749億円)で取得することで合意したと発表。同社の岩井睦雄副社長は発表文書で、インドネシアの案件に続くマイティーの買収は「東南アジア地域における事業基盤のさらなる強化を図る上で大きな意義を持つ」と指摘した。

  同社広報担当の宮内香奈氏によると、同国では外国企業による土地所有は認められていないことからマイティーが引き続き工場の土地を所有することになり、現地でのたばこの製造は同社に委託することになるという。

  調査会社の英ユーロモニター・インターナショナルによるとフィリピンのたばこ市場でのシェアはJTが5.6%、マイティーが20.5%。最大手は米フィリップ・モリスなどが出資しているPMFTCでシェアは65%。
 
  フィリピン財務省は7月12日に開示した資料で、マイティーは偽の納税印をたばこの包装に使用したために約380億ペソの脱税容疑があるとし、マイティーはJTへの事業売却やJTからのつなぎ融資で税金の未納分を支払うことを計画していると明らかにした。

(詳細を3段落以降に追加します.)
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