株のNT倍率が約2年ぶり低水準、日銀ETF購入が影響とアナリスト

  • 積極的な買い手は日銀以外にいない-みずほ証の三浦氏
  • 7月はTOPIX型購入が7割超えたもよう-CLSAのスミス氏

日経平均株価とTOPIXの相対的な位置関係を表すNT倍率が約2年ぶりの水準に低下し、日経平均のTOPIXに対するアンダーパフォームが目立っている。

  日本銀行による上場投資信託(ETF)の買い入れが日本株の価格形成をゆがめているとの懸念が出る中、日銀は昨年9月にTOPIX連動型ETFの購入比率を引き上げた。日経平均のアンダーパフォームは、指数ウエートが最も大きいファーストリテイリング株の下げが影響しているものの、日銀がTOPIX連動型ETFの購入ウエートを増やしたことのインパクトの方が大きいとアナリストらは指摘する。

  みずほ証券投資情報部の三浦豊テクニカルアナリストは、現時点で「積極的な買い手は今、日銀以外にいない状況」と説明。「売り買いのフローとして、TOPIXの方が日経平均よりも買いが入ってきていることが大きい」と語った。

  日銀は年初から8月18日までにETFを合計約4兆円購入した。7月はTOPIX連動型の購入が全体の約73%に達したもようで、8月に入ってからもこの割合に大きな変化は恐らくないと、CLSAのストラテジストで都内在勤のニコラス・スミス氏はみる。21日のNT倍率は2015年10月26日以来の低水準。

  一方、LGTバンク(香港)のチーフ投資ストラテジスト、スティーブン・コリー氏は日経平均に占める輸出株の割合が比較的大きい点を挙げ、円相場の影響を指摘する。「日経平均に対する円相場のインパクトは極めて大きい。円高が進む局面では、日経平均はTOPIXにアンダーパフォームしやすい」と語った。

原題:BOJ’s ETF Buying Leaves Nikkei 225 Trailing Topix, Analysts Say(抜粋)

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